ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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情報を伝えるときは順番に注意!初頭効果と親近効果とは

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皆さんは人から「良い印象を持たれたい!」また、「ある人を説得したい!」と思ったことはありますか?

今回はそんなときに使える初頭効果と親近効果という心理効果を紹介します。

 これらの効果を理解して実際に用いることで、重要な情報を人により理解してほしいときや相手に好印象を持たれたりすることができます。

 

 

情報を伝えるときは順番に注意!初頭効果と親近効果とは

 

初頭効果と親近効果、2つの効果がありますが、まずは初頭効果から紹介します。

初頭効果ってなに?

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まず、この初頭効果(Primacy effect)とはなにかというと、人間は相手のことを第一印象で認識しやすい傾向がある、つまり、最初に示された特性が印象に残りやすいといった心理減少のことです。
第一印象が長いこと残り続けるのはこの初頭効果によるものなんです。

初頭効果の実験

この初頭効果の実験はポーランド出身である心理学者のソロモン・アッシュという人によって行われました。

実験内容は、人物の性格を表した形容詞を2つ用意し、2つのグループに分けられた被験者に見せます。

1つ目が、

知的で、勤勉で、衝動的で、批判的で、頑固で嫉妬深い人

2つ目が

嫉妬深くて、頑固で、批判的で、衝動的で、勤勉で、知的な人


といったものです、

どちらも表している性格は同じですが、順番が違うというものです。
1つ目が、良い性格から悪い性格になっていて、2つ目が悪い性格から良い性格になっているというものです。

 

この2つで、どちらが好印象を受けたかというと、
1つ目の最初に良い性格、知的から始まった方が「マイナス面はあったとしても2つ目の人より良い人」といった結果が出ました。

反対に2つ目の嫉妬深いから始まった形容詞を見せられたグループは、2つ目の性格の人に対して悪い印象を受けやすいということがわかりました。

初頭効果を発揮するには

初頭効果の実験からもわかった通り、強調したいものを最初に持ってくることで、人々によりインパクトを与えることができます。

 

この初頭効果からわかることは、「相手は最初から最後まで全部読んだり聞いたりしてくれるだろう」と思わないことが重要です。

たとえば、ブログだったら、最初、導入分に結論を最初に持ってきたり、もっと読みたいと思わせるものを最初の方に書くというのも手です。

 

つまり、最初の部分で相手の興味をそそるというのがポイントになってきます。

また、相手に良い印象を持たれたいのなら、初頭効果にならって第一印象を良くしましょう。

 

この第一印象というのは最低限の身だしなみです。誰しも気をつけられるのが「清潔感」です。初めて人と会うときにボロボロの靴や服を履いていては、いくらその人が性格が良かったり、お金持ちであっても第一印象は良くならないでしょう。

それくらい第一印象というものは、多くの影響を受ける、また受けさせるんです。

 

親近効果とは

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初頭効果は最初に示されたものが印象に残りやすいと言った心理効果でしたが、それとは逆の現象があります。

それは「親近効果」(Recency effect)です。

親近効果とは、「最後に示された情報が人の記憶や印象に残りやすい」という心理効果で、よく初頭効果とセットで用いられます。

親近効果の実験

この親近効果は、アメリカの心理学者であるN・H・アンダーソンが1976年に実験を行いました。

 

まずこの実験では模擬裁判を行って、証言の提示順により陪審員の判断がどんなふうに変わるのかを観察したものです。

 

ちなみに証言者は、弁護士と検事の2人で、それぞれ6つ用意されて、裁判は2通りの方法で行われました。

1つ目は、
弁護側2つ証言→検事側2つ証言→弁護側2つ証言→検事側2つ証言→弁護側2つ証言→検事側2つ証言

と順番に2つずつ証言したものと


2つ目は弁護側6つ証言→検事側6つ証言


といった一気に6つの象限を1度にするというものです。


この2つのケースですが、実際に勝利したのはどちらも最後に証言をした方でした。

つまり、私達は多くの情報を判断する際に最後に与えられた情報に動かされやすいということがこの実験からわかったのです。

親近効果を利用するには

この親近効果を利用するには、お土産を渡す場合にも使えます。

 

基本的にお土産を渡すタイミングというのは、別れ際に相手に渡すことで、自分に対しての印象がより良くみられるといったことがあります。

初頭効果と親近効果はどちらが重要なの?

初頭効果は最初の印象が強く残る心理効果で、親近効果は最後の印象が強く残る印象効果になりますが、「結局どっちが重要なの?」と思った方もいるかもしれません。

 

結果的には、どちらが重要といったことはなく、「どちらも重要」ということになります。
つまり、なにがいいたいかというと、人は「最初と最後の印象が残りやすい」ということです。逆に言うと、真ん中は最初や最後よりも印象に残りにくいといったことが起こります。

 

よく、歌やお笑い、コンクールなどなにかを競うときに順番が決められていると思いますが、もし能力などがほぼ同じだったりすると、順番によって審査員も左右され、最初か最後に良い印象を受けやすいということになります。

初頭効果と親近効果ってどうやって使い分けたらいいの?

この初頭効果と親近効果ですが、「2つの効果をどうやって使い分けたらいいのだろう?」と思うことがあると思います。

いくつかの使わけがあるので、紹介しますね!

関心の程度で使い分け

まず最初は、「関心があるかないか」で初頭効果と親近効果を使い分けることができます。

一般的に、

初頭効果→関心の低い相手に対して

親近効果→関心の高い相手に対して

と使い分けることが良いとされています。

 


関心の低い相手に対しては初頭効果を使います。
というのも、例えばビジネスなどで相手にプレゼンをする場合、関心の低い相手にするとなると全てを集中して聞いてくれるとは限りません。


そのために、相手が興味を持っていなさそうだなと思ったら、重要な話題や、相手に最も伝えたいことなどは最初に持ってきて話をするべきです。

逆に関心の高い相手に対しては親近効果を使います。
基本的に相手が自分の話などに最初から興味を持っているなと感じたら、より相手を説得するためにも、後半部分に重要なメッセージ、相手に最も伝えたい情報を示します。

主張の仕方の違い

主張の仕方の違いでも、初頭効果と親近効果の使い分けができます。

 

並列に情報を扱う場合には初頭効果が起こりやすいです。
そして、情報を並列に扱うのではなく、反対の情報を主張したときには最後の情報が強調されやすく、親近効果が起こりやすくなります。

 

例をあげると、

「真面目で努力家で浪費癖がある」(最初の印象を受けやすい初頭効果が起こる例)

「真面目で努力家で、でも浪費癖がある」(最後の印象を受けやすい親近効果が起こる例)

どちらも同じことを言っていますが、どこに1番印象を受けるかが違ってくると思います。

親近効果が起こりやすい方は、「~だけど」といったbutが入っているため、その後に提示されるものがより印象に残りやすいといったことが起こります。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

 

初頭効果と親近効果の違いとそれぞれどんなときに起こるか理解していただけたでしょうか?

 

 

これらの心理効果を正しく使うことによって相手により印象を持たれやすくなったり、ビジネスにおいてもクライアントから良い印象を受けやすくなります。

特に主張の仕方についてはブログなどでも使えるので、ぜひ使ってみてください!


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