ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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TED! 選択や決定をしやすくするにはどうしたらいい?

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みなさん、こんにちはこんばんは!Rinです!

今回はTEDの記事になります!


以前紹介したTED動画で、バリーシュワルツの「選択のパラドックス」を紹介したと思いますが、

 

www.rin-world.com

 

今回も「選択や決定がもたらす影響」についての動画になります!
今回動画でスピーチをする人は、シーナ・アイエンガーという女性の方です。

 

 

シーナ・アイエンガーって誰?

シーナ・アイエンガーは、人間がする「選択」について研究している社会心理学者です。
彼女は1969年生まれで生まれはカナダのトロント。
3歳のときにアメリカに家族揃って移住します。

幼い頃に目の病気にかかったため、彼女は視力を失い盲目になってしまいました。

そんな障害を患いながら、彼女は必死に勉強しアメリカで有名なスタンフォード大学で博士号を取得している才女です。
彼女は早くに盲目になってしまい、色々な選択肢を奪われて育ちました。そんな環境から「選択」というものに興味を持ち、テーマにして研究することに決めたそうです。


今回はそんな彼女の研究テーマ、選択について話されています。
動画は2011年に撮られたもので、長さは約16分になります。

この記事を読んで動画を観たあと、「選択」についてより理解することができ、正しい選択の仕方をすることができるようになることと思います!

 

www.ted.com

 

 

現代人は常日頃多くの選択をしている

スーパーの店内

2千人以上のアメリカ人を対象に調査をおこなったところ、

アメリカ人は1日に約70もの選択をしていることがわかりました。

さらにビジネスのトップでもあるCEOは1週間の間、約139個のタスクをしていて、彼らの意思決定の50%は9分以内に行われて、12%の決断は1時間以上費やされています。
このように普段から、私達はたくさんの選択をしていることとなります。

あなたは普段自分がしている選択が9分以内のものはどれで1時間以上のものはどれか知っているでしょうか?
そしてこれらの選択肢の対処方法をうまくおこなっていると思いますか?

今回は、そんな現代における選択において大きな問題となっている
過剰な選択肢について話したいと思います。

 

大学院生の時に、ふと気づいたこと 

スタンフォードの大学院生だったときに、よく高級な食料品店に行っていました。

そこは色々なものが豊富にそろえられていて、種類もたくさんありました。

例えば、250種類のマスタードや酢、500種類以上の果物や野菜、20種類以上のミネラルウォーターなど。
そんな種類の豊富なお店によく訪れていたものの、ふと気がつくことがありました。

「あれ?お店に訪れるものの、どうして私は何も買わないんだろう?」と。

ジャムの実験

ジャム

「こんなにたくさんの種類を提供するやり方で、果たして売れているのか?」そういった疑問から、そこのお店である実験をしました。


実験にはジャムを選択しました。

そこのお店にはなんと348種類者ジャムがあります。

試食ブースをお店の入り口に設置して、2種類のジャムの試食販売コーナーをつくることにしました。

1つめは、ジャムを6種類並べたコーナー
2つめは、ジャムを24種類並べたコーナー

です。どちらのコーナーがよりお客さんが来て、ジャムが売れたかを実験することになりました。

なんと実験の結果から、
2つめの24種類のコーナーは60%の人が試食したものの、購入した人はたったの3%
1つめの6種類のコーナーは、40%の人が試食をして、なんと30%もの人がジャムを購入しました。

6種類のほうが24種類よりも6倍ものジャムを購入する傾向が高いことがわかったのです!

このジャムの実験からわかるように、あまりにも過剰な選択肢を提供されると、決断に影響を及ぼすということがわかったのです。
過剰な選択肢はたとえ、不利になっても選択肢を放棄してしまうこともあります。

多くの選択肢によって起こる3つの悪影響

落ち込む男性

ジャムの実験からもわかったように、選択肢が多すぎると私達人間に悪影響をおよぼすことがあります。その悪影響は主に3つあり、

選択肢が多すぎると、

1 その選択を遅らせて先延ばしにしてしまう
2 よくない選択をすることが多くなる
3 自分がした選択が客観的にみてよいものだったとしても、満足できなくなる


ということが起こります。こういった3つの悪影響を受けないために、4つの上手に選択する方法について教えたいと思います。

選択を上手にする4つの方法

1 カットする

上手な選択をする方法の1つめは、カット、排除することです。
よけいな多すぎる選択肢を取り除くんです。

こんなことをいうと、お店の人は心配になる人も多いのですが、無意味に多い選択をカットしてなくせば、売上は逆に増加して、コストも削減することができるんです。

実際にこれは証明されていて、あるヘアケア製品を26種類から15種類に減らしたところ、売上高は10%アップしました。

今現代の食料品店は、45,000種類者製品を販売しています。
アメリカで有名なWalmartだと100,000もの商品を販売しています。

ですが、世界で9番目に大きい小売業者であるAidiが提供している商品はほんの1,400ほどです。
種類も少なく、トマトソースの缶詰は1種類しかないのにもかかわらず、世界で9番目に大きいということからわかるように、種類を多くしたからといって、売上がアップするということはないのです。

2.具体化する

選択肢のそれぞれの違いを具体化することです。そうすることで消費者は、それぞれの違いをはっきりと知ることができ、
簡単に選択をすることができるようになります。

 

3 分類をする(カテゴリー分けをする)

3つ目の方法は分類になります。

選択を増やすよりもカテゴリが増えることで消費者も対応しやすくなるんです。


実際に行った雑誌コーナーの調査でそれを実感することができます。


ある食料品店の雑誌コーナーには331~664種類の雑誌があります。


1つめの方法は600種類の雑誌を10個のカテゴリに分けて見せる
2つめの方法は400種類の雑誌を20個のカテゴリに分けて見せる

こちらの2パターンをすると、
2つめの方法の方が1つ目の方法より雑誌は少ないものの、20個のカテゴリによって選択肢が多くて買い物しやすいと人は思うのです。

理由はカテゴリをすることで区別がしやすくなるからなんです。

4 複雑さに慣れさせるために、少ない選択肢から始める

人は単純なことからはじめて、それを次第に複雑にしていくと、選択をすることが簡単になります。


例をあげると車の購入です。
あるドイツの自動車メーカーは、購入者が色々と自分で選ぶことによって完全なカスタム仕様車を作ることができます。

完全に自分の車をデザインするには60個の決断が必要になってきます。
その60個の決断の中で

車体の色は56個の選択肢
エンジンとシフトレバーは4個になります。

これらの選択を
1 選択肢の多い方から検討してもらう 56個の選択肢から
2 選択肢の少ない方から検討してもらう 4個の選択肢から

と順序を変えて、検討してもらうと


2の少ない方から多数の選択肢の順序のほうが、購入者は頑張って選択をするようになり、やる気が出て積極的に選択をするようになります。
なぜなら、
簡単な、少ないほうから始めてもらうことによって、選択の仕方に慣れて選択の仕方を学ぶからです。

逆に1の多数から少ない選択肢の順序だと、選択をすることが困難に思えてきて、購入者の関心が薄れるといった事が起こります。

順序を変えるだけで、購入者の意欲まで変えることができるんです。

4つの選択方法を上手に使って、ストレスや間違いのない選択を!

風船

この4つの方法
1 カットして無意味な選択肢を取り除くこと
2 具体化して現実感をもたせること
3 選択肢を減らし、カテゴリを増やすこと
4 難易度に慣れさせること


を使って、私達は選択肢をよりうまく管理できるようになります!

自分でこの選択方法を使ってもいいですし、サービスを提供する顧客にもつかる方法です。

選択の仕方にこだわることで、より選択をうまくできるようになります!

 

感想:正しい選択の仕方で、毎日の選択を賢く!

バリー・シュワルツの選択のパラドックスを先に観ていたので、「選択すること」についてはある程度知っていたのですが、今回はより具体的な対処方法を知れて
賢く選択をすることについて個人的に学ぶことができました!


シーナ・アイエンガーが話していたように、人間選択肢が多くなるほど、それを先延ばしにして、間違った選択肢をとりやすくなり、いざそれが客観的によい選択肢だったとしても、満足感を得られないということは実際選択をする上でそうだなと思いました。


また、私自身、アメリカにいたときにスピーチ中にも出てきたWalmartによく行って買い物してたんですよね。
Walmartは本当品揃えが多くて、ただ見てるだけだったら時間もつぶせるし楽しいなとは思うのですが、

実際購入するとなると、「どれにしよう?」ってよく悩んだのを覚えています。^^;


牛乳を買うにしてもパンを買うにしても、たくさんの種類があって色々悩んだところ、最終的に「いつも買っているもの」を手にとってしまうんですよね。^^;

そういったことからも
品物の多さ、種類の豊富さ=売上UPとはならない気がします。

むしろシーナ・アイエンガーが言うように、多くある選択肢を減らすことで、購入客もより選びやすく、購入しやすくなるんだなと思います。

選択肢をカットすることで、コストも削減できますしね!

商品は多ければ多いほどいいってものでもないんですよね。

 

 


みなさんは今回のスピーチで「なるほど!」と思ったことや方法などはありましたか?(*^_^*)

毎日しているたくさんの選択の選択方法について見直すきっかけにでもなれたらと思います!

 

読者登録お願いします!(*^_^*)

 

 

また、TEDの動画に興味のある方はこちらの記事もどうぞ!

www.rin-world.com

 

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