ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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【世界の人口は増え続けるという思い込み】直線本能について知ろう

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みなさん、こんにちはこんばんは!Rinです。

昔と比べると私達の住んでいる世界の人口は増え続けているように感じる方もいると思いますが、皆さんは将来、例えば2100年に人口はどうなると思いますか?

多くの方が、将来的には「人口は一方的に増え続ける」と予想すると思うのですが、それは正しいのでしょうか?

今回は、世界の人口を基にして、私達が本来持っている直線本能というものを紹介したいと思います。

参考にした本はファクトフルネスという本になります!

 

【世界の人口は増え続けるという思い込み】直線本能について知ろう

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普段私達は世界のことについて考えることはそんなにないと思いますが、自分のことのように世界について考え理解するのは大切なことだと思っています。

今回は世界の人口についてがテーマですが、また私達が本能的に持っている「直線本能」といったものを紹介したいと思います。

世界の人口はひたすら増え続ける??

突然ですが、皆さんに質問です!

Q15歳未満の子供は現在世界に約 20億人いると言われています。
国連の予測によると2100年に子供の数は約何人になるでしょう?

A40億人
B30億人
C20億人

 

 

2100年は今からだと約90年後になりますが、皆さんは90年後世界の人口はどうなっていると思いますか?
2倍に増えている?+10億人増えている?それとも変わらないまま・・・??

答えは・・・・・・

 

 

 

 

 

Cの20億人になります。
国連の予測によれば2100年の子供人口は20億人で現在と変わりません

ちなみに私はAの401億人を選んでしまいました^^;
世界の人口は増え続けると思っていたのですが、間違いだったようです。


ちなみに、この質問についてノルウェーの教師たちの正解率は驚くたったの9%だったそう。
また、一般の人たちにこの質問をしても結果は同じでした。
アメリカ、イギリス、スウェーデン、ドイツ、フランス、オーストラリアの回答者のうち85%が間違ったグラフを選びました・・・。

直線本能とは・・・

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どうして私達は将来的に世界の人口が増え続けると思ってしまうのか、、
それは私達が本能的に持っている直線本能からきていると、ファクトフルネスの著者は言います。


まず世界の人口について考えるにはひとまず、紀元前8000年から遡ってみましょう。

紀元前8000年と言うと農業が生まれた時です。

人々は世界各地の海岸沿いや川沿いに暮らしていました。
当時の地球の人口は約500万人です。

現在のロンドン、バンコク、リオデジャネイロといった大都市よりも少ないです。
それから約1万年の間人口ゆっくりと増え続けて、1800年頃には10億人になりました。
その後たったの130年で人口が倍の20億人になりました。
さらにそれから100年もしないうちに地球には70億人が住むようになりました!

現在の世界人口約76億人です(*^_^*)
そしてご存知の通り人口はもうスピードで増え続けています。

しかし人口が増えるスピードは既に緩やかになりつつあり、これから数十年間は低速する見込みだと言われています。
世紀末を迎える頃には人口は100億人から126億人で安定すると見られているようです。

人口が増えたのはなぜか考えてみると・・・ 

また皆さんに質問しますね!AからCの答えのどれかを選んでみてください!


Q 国連の予測によると2100年には今より人口が40億人増えるとされています。人口が増える最も大きな理由は何でしょう??


A子供が増えるから(15歳未満)

B 大人15歳~74歳が増えるから

C 後期高齢者75歳以上が増えるから

 

 

正解は・・・

 

 


Bの大人が増えるからです!

 

皆さんはBを選びましたか?
私はというと、最初この質問に答えた時にCの高齢者が増えるから、を選択してしまいました。ファクトフルネスを読むまでは全然世界のことがわかっていなかったんだなと思い知らされました^^;


専門家のによると、人口が増えるの大人が増えるからという理論が常識になっているそうです。
子供が増えるからでも後期高齢者が増えるからでもないのです!
原因は大人にあります。


今後高齢者はもっと長生きするそうですが、人口にはさしたる影響を及ぼしません。
国連によると2100年には、世界の平均寿命は今より11年ほど伸びると言われています。

寿命が伸びることで後期高齢者は10億人ほど増え、2100年の人口は約110億人となります。

しかし同時期に大人の数は30億人も増えます!
今の子供世代が歳をとるにつれて各世代の人口が順に倍増していくからです。
この世代倍増現象は約45年間続き、やがて落ち着くと言われてます。

子供達が生き延びやすくなると人口が減る理由とは

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次のトピックは子どもたちについてです。

実は子供達が生き延びやすくなると人口が減る理由というものがわかっているのですが、それはなぜなのでしょうか?

最も貧しい10%の人々だけに注目してみましょう!
そういった人たちの女性1人当たりの子供の数は、およそ5人になります。西洋諸国や日本などの出産人数よりも明らかに多いですよね!

ですが、このグループでは約半分の過程で一人の子供が 誕生日を迎えるまでになくなってしまいます。
とても悲惨な現実ですが、昔はそれよりはるかに多くの子がなくなっていました。
人口が全く増えないくらいにです。
それに比べたら今よっぽどマシと言えます。


人は誰しも人口が増えていると聞くと、なんとなく何か対策を行わないと人口が増え続けると思いがちです。

人口が増え続ける未来を自然と頭に思い浮かべてしまうからです。

メリンダゲイツは夫のビルゲイツとともに慈善団体を運営しています。(今は離婚していますが、ファクトフルネスに載っているまま書きますね^^;)


数百億ドルに上る資金を、医療や教育分野に投資して、極度の貧困に暮らすといった、何百万人もの子供の命を救ってきました。
それなのに財団にいちゃもんつける人は耐えないらしいそうです。

「あんたたちが貧しい子たちを助けたら、人口がこのまま増え続けてしまう。そうしたら地球が滅んでしまう!!」
といったクレームです。

彼らの主張は一見筋が通っているように見えますが、実は子供達が生き延び安くなると人口はひたすら増え続けるという考えはまったくもって正反対だとファクトフルネスに書いてあります。

極度の貧困に暮らす家庭はたくさんの子供がいないとやっていけません。
子供は労働力としても必要ですし、病気で命を落としやすい分多めに子供を作らないといけないのです。
女性一人当たりの子供の数が5人から8人と最も多いのは、ソマリア、チャド、マリ、ニジェールなど乳幼児死亡率が最も高い国です。

そんな国でも子供の死亡率が下がり、児童労働が必要なくなり、女性が教育を受けて避妊について学ぶと、また避妊具を入手できるようになれば、状況は一変するとこのファクトフルネスの著者はいっています。

国や文化に関わらず、男性も女性も子供の数を減らし、そのぶん子供に良い教育を受けさせたいと考えるようになります。

貧しい子供を助けると、人口はひたすら増え続けるという主張は、正しいようで正しくないということです。

実際は貧しい子供を助けないと、人口はひたすら増え続けます。
多くの家庭が極度の貧困に暮らし続ける限り、その子供たちによって人口はさらに増えてしまうということです。

人口増を止める確実な方法はひとつしかありません。

極度の貧困をなくして、教育と避妊具を広めることです!

直線本能を抑えるには、全てのグラフが直線にはならないと知るのは大事!

人口のグラフでも他のグラフでもいつも直線になると思い込んでしまう本能は、どうやったら抑えられるのでしょうか?

最も効果的な方法は、グラフの形にはたくさんの種類があるのを理解しておくことです!

世界にまつわるデータには直線のグラフが当てはまらないものが多いです。
S 字カーブや滑り台の形などのグラフがぴったりくるデータも少なくないです。

このようにグラフには様々な形があります。

数字がまっすぐ上昇しているように見えても、そのグラフが直線なのか S 字カーブなのかコブの形をしているのか倍増のグラフなのかはわかりません。

二つの点を線で結ぶとすると必ず直線になります。
しかし点が三つ以上あれば123と増える直線なのか、124と増える倍増なのかを知ることができます。

何かの検証をきちんと理解するには、グラフの形をきちんと知ることが必要とこのファクトフルネスの著者は訴えています。

そしてグラフで示されていない部分がどうなっているかを、不用意に憶測しないこと!
勝手に憶測することで、間違った結論に辿り着いてしまうからです。

参考文献:ファクトフルネス

 

まとめ

いかがでしたか?

この記事を読めば、世界の人口は将来的には増え続けることはなく、ある程度までいったらそのままで増え続けていくといったことが理解できたのではないでしょうか?

私達は確かにグラフを見て、先が斜め上方向を向いていると、そのまま上がっていくといった思い込みはあると思います。
ですが、グラフを正確に読むには直線グラフだけではなく、色々なグラフがあることを知って、決して一直線に昇り続けるといったことはない、ということも知っておくべきですよね(*^_^*)

「そんな2100年のことなんて・・・」と今生きている私達は思うかもしれませんが、将来生まれてくる人たちのことも考えると、世界について知ることは重要なことなんだとファクトフルネスは教えてくれます。

 


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