ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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【世界はどんどん悪くなっている?】私達が持つネガティブ本能とは

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みなさん、こんにちはこんばんは!Rinです。

みなさんは、世界のニュースをTVやネットニュースサイトなどで日々知ると思いますが、世界は時が経つにつれて、良くなっていると思いますか?それとも悪くなっていると思いますか?

 ほとんどの人は、世界の悪いニュースなどを見て「世界は昔と比べていまだに良くはなっていない」「世界では悲惨なことが起きていて、悪い状況にある」といった感情を持っていると思います。

ですが、ニュースは、そういった悪い状況にあることを流し、基本的に良い出来事のニュースが流れることは基本的にありません。

今回は、世界がどんどん悪くなっているといった感情を持ちやすくなってしまう、私達が持つネガティブ本能について紹介したいと思います。

参考にした本はファクトフルネスという本です。
世界の様々な正しい状況について知ることができるので、とてもオススメな本だと個人的に思います。

【世界はどんどん悪くなっている?】私達が持つネガティブ本能とは

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 まず、私達が持っている「ネガティブ本能」というものについて説明していきたいと思います。

ネガティブ本能って? 

人は誰しも物事のポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすいです。

そして、ネガティブ本能、また世界についてのとんでもない勘違いが生まれる原因になっています。

その勘違いとは「世界はどんどん悪くなっている」というものです。

世界についての暗い話はニュースになりやすいですが、明るい話はニュースになりにくいです。
明るい話とは、数え切れないほどの小さな進歩が世界中で起きてるということです。
そんな小さな進歩の繰り返しが世界を変えて、数々の奇跡を起こしてきました。
とは言っても一つ一つの変化はゆっくりで細切れだから、なかなかニュースには取り上げられません。

実際に私達がTVやニュースで目にするものって良いことよりも悪いことのほうが多いと思います。


ここで質問ですが、
「世界の人口のうち極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったと思いますか?」

A約2倍になった

Bあまり変わっていない

C約半分になった

 

 

正解は・・・ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 C になります。(ちなみに、私はBのあまり変わっていないを選んでしまいました^^;)

過去20年の間、極度の貧困にある人の風は半減しました。

ですがオンライン調査によるとこの事実を知っていた人の割合は、ほとんどの国で10%未満だったそうで。。

極度の貧困の中で暮らす人々の割合は、20年前には世界の人口の29%でしたが、現在は9%まで下がりました。
ほとんどの人が地獄から脱出したということになります。

ですが私たちが見るテレビ番組は、まだまだ極度の貧困に苦しむ人たちが映し出され、世界は何も変わっていないように見えます。

私たちが気づかない間に、世界では数十億人が貧困から抜け出し、グローバル市場で消費者や生産者になっているにも関わらず・・・。

またここで問題です!

世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょうか?

A 50歳

B60歳

C70歳

 


答えは・・・・・。

 

 

 

 

 


Cの70歳です!
皆さん正解しましたか?ちなみに私はこの質問に関してはCを選びました!(*^_^*)

現在の世界の平均寿命は70歳を超え72歳になったんです。

人々は世界の平均寿命何歳だと思っているのでしょうか・・・。

この質問では高学歴であるほど正解率が低くなるようです。
高学歴の人が多いグループに、世界の平均寿命を尋ねると最も多かった答えは60歳でした・・・。
高学歴の人たち(70歳と答えた人の比率:リンダウ・ノーベル賞受賞者会議29%、カロリンスカ医科大学18%、コーネル大学18%、スウェーデンのメディア18%,、インド工科大学カーンプル校17%等・・・)

世界中では約32の分野がどんどん良くなってきています
それの一部を紹介します!

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・合法的な奴隷制度、強制労働が合法な国、または政府による強制労働が行われている国の数(195カ国中)
1800年193カ国
2017年3カ国!

・石油流出事故
タンカーから流出した油の量単位は1000トン
1979年636トン
2016年6 トン!

・高価なソーラーパネル
ソーラーパネルの平均価格(1Wp当たり)
1976年66ドル
2016年0.6ドル!


・ HIV 感染
百万人あたりの HIV 感染者数
1996年549人
2016年241人!

・乳幼児の死亡率
5歳までに亡くなる子どもの割合
1800年44%
2016年4%!

・戦争や紛争の犠牲者
戦争や紛争による犠牲者数10万人当たり
1942年201人
2016年1人!

・死刑
死刑制度がある国の数195カ国中
1863年193カ国
2016年89ヶ国!

(個人的に死刑は減ったほうがいいのか疑問には思います。なぜなら私が思うに殺人事件などの重大な事件を起こした人でも、死刑制度がなかったら・・・といったことを考えてしまうからです。でもファクトフルネスには減っていることがいいことと捉えているので、そのまま書きますね)

・有鉛ガソリン
有鉛ガソリンが合法な国の数(195カ国中)
1986年193カ国
2017年3カ国!

・飛行機事故の死者数
100億旅客マイル当たりの死亡者数
1929年~1933年2100人
2012年~2016年1人!

・児童労働
世界中の子供5歳から14歳の家朝から晩まで劣悪な環境で働く子どもの割合
1950年28%
2012年10%!

・災害による死者数
年間死亡者数単位は1000人10年間の平均
1930年代971人
2010年~2016年72人!

・核兵器
核弾頭の数単位は1000発
1986年64発
2017年15発!

・天然痘
天然痘の感染者がいた国の数195カ国中
1850年148カ国
1979年0カ国!  (0カ国ってすごいですよね!)

・大気汚染
一人当たりの二酸化硫黄排出量Kg
1970年38 kg
2010年14 kg!

・オゾン層の破壊
オゾン層破壊物質の使用量単位は1000トン
1970年1663 トン
2016年22 トン!

・ 飢餓
世界の全人口のうち低栄養の人の割合
1970年28%
2015年11%!

・科学の発見
一年間に発表される学術論文の数
1665年119個
2016年255万個!

・農作物の収穫
1ヘクタール あたりの穀物生産量単位は1000キロ
1961年1.4 キロ
2014年4キロ!

・識字率
世界中の大人15歳以上の家基本的な読み書きができる人の割合
1800年10%
2016年86パーセント

・電気の利用
世界の全人口のうちいくらかでも電気が使える人の割合
1991年72%
2014年85パーセント!

・安全な飲料水
世界の全人口のうち安全な飲料水を利用できる人の割合
1980年58%
2015年88%!

・インターネット
世界の全人口のうちインターネットを利用できる人の割合
1980年0%
2017年48%!

などです!

ほぼ全ての分野において、時が経つにつれて良くなっていることがわかると思います。


人々が世界はどんどん悪くなっているという思い込みからなかなか抜け出せない原因は、「ネガティブ本能」にあるとファクトフルネスの著者は言っています。
ネガティブ本能とは物事のポジティブな面よりも、ネガティブな面に気づきやすいという本能です。

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ネガティブ本能を刺激する要因は三つあります

1あやふやな過去の記憶

2ジャーナリストや活動家による偏った報道

3状況がまだまだ悪い時に、以前に比べたら良くなっていると言いづらい空気

報道がより自由になり技術が進歩するにつれて、悪いニュースは以前にも増してすぐに広まるようになりました。

暮らしが良くなるにつれ、悪事や災いに対する監視の目も厳しくなりました。
昔に比べたら大きな進歩です。
しかし監視の目が厳しくなったことで、悪いニュースがより目に着くようになって、皮肉なことに、世界は全然進歩していないと思う人が増えてしまったんですね・・・。

例を挙げると、
1990年以降アメリカの犯罪発生率は減り続けています。
1990年には1450万件犯罪が起きましたが、2016年には950万件に減りました。

しかしどれだけ犯罪件数が減っても、ショッキングな事件は毎年のように起こってメディはそれを大々的に報道します。

その結果どうなったか・・・。1990年代以降のほとんどの年において、犯罪が増えていると思うか減っていると思うかという質問に対して、増えていると答える人が大変をしめました。

多くの人が世界はどんどん悪くなっていると錯覚するのも無理はないでしょう。
今起きている悪い出来事に人々の目を絶え間なく惹きつけるのがニュースというものですが、悪い出来事ばかり目にしていれば誰でも悲観的になってしまいます。

加えて思い出や歴史は美化されやすいです。
だからみんな1年前にも5年前にも50年前にも今以上に悪い出来事が起きたことを忘れてしまうのです。
世界はどんどん悪くなってると考えれば、不安になり希望も失いがちになります。
でもそれは思い込みに過ぎないとこの本ファクトフルネスの著者は語っています。

悪いニュースの方が広まりやすい! 

ネガティブ本能を抑える方法は、悪いニュースの方が広まりやすいと気づくことです。


悲惨なニュースを見たときは、自分にこう尋ねてみましょう。
「このニュースと同じくらい強烈な明るい話があったとしたら、それはニュースになっていただろうか?
「様々な大きな進歩のニュースは、果たして自分の耳に入ってくるだろうか?」
「溺れなかった子供がニュースになるだろうか」
「溺れる子供の数や結核で亡くなる人の数が減っていることに、窓の外を見て気付けるだろうか?」
「ニュースを読んだり、慈善団体のパンフレットを見たりして気付けるだろうか?」

悪いニュースの方が広がりやすいと心得ておけば、
毎日ニュースを見るたびに絶望しないで済みます!
大人も子供も是非この考えを身につけてほしいです !

参考文献:ファクトフルネス

 

まとめ

いかがでしたか?
世界は悪くなっているといった考えは、メディアの、悪いニュースだけを報道するといったことから起こるものだと理解していただけたでしょうか?

確かに、TVをつけるたび私達の目に飛び込んでくるのは良いニュースよりも悪いニュースの方が多いですよね。
それだけを見て、悪いことばっかりだと思うのではなく、冷静になって過去と比べて今はどれくらい進歩したのか考えてみるのも大切だなと気付かされました。

 
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