ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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【1つの例が全てに当てはまるという思い込み】パターン化本能とは?

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皆さん、こんにちはこんばんは!Rinです。

今回はファクトフルネスという本を参考にして、記事にしてみました!(ファクトフルネスのリンクは記事の下に貼っておきますね!)

私達人間には自分でも気づいていない本能というものがいくつかあるのですが、今回は、1つの例が全てに当てはまってしまうと考えてしまう思い込み、「パターン化本能」について皆さんにす紹介していきたいと思います。

 パターン化本能とは一体何なのか、またそういった本能は私達の考えにどういった影響をもたらすのか、パターン化本能に陥らないためにはどうしたらいいか、今回説明していきたいと思います!

【1つの例が全てに当てはまるという思い込み】パターン化本能とは?

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私達人間が持っている本能のうちの1つ、パターン化本能ですが、この本能はどういうものなのか、このパターン化本能を持っていると、どういった考えに陥りやすいのか、色々と詳しく紹介していきます。

まずは、パターン化本能とはどういったものなのか、紹介したいと思います!

パターン化本能とは、(一つの例が全てに当てはまるという思い込み)

私達人間は、いつも何も考えずに物事をパターン化して、それを全てに当てはめてしまうものです。

しかもそれを無意識にやってしまうのです^^;
偏見があるかどうかや、意識が高いかどうかは関係はないです。
私達が生きていく上でパターン化は欠かせないものです。


それが思考の枠組みになるのです。

どんな物事もどんな状況も、全てを全く新しいものとして捉えていたら、自分の周りの世界を言葉で伝えられなくなってしまいます。

ですが、私達は時に、実際には全く異なるものや、人や国を間違って一つのグループに入れてしまいます・・・。
そして同じグループのものや人は全てに通ってると思い込んでしまいます(^_^;)

しかも何より残念なことに、ほんの少数の例や、1つだけの例外的な事柄に基づいて、グループ全体の特徴を勝手に決めつけてしまうというのが私達の本能としてあるんです。

 

さて、ここで皆さんに質問です!
(この質問はファクトフルネスに載っている質問です。)

 

Q 世界中の1才児の中で、何らかの病気に対して、予防接種を受けている子供はどのくらいででしょう

A 20%
B 50%
C 80%

 

 

 


皆さんはAかBかCかどれだと思いますか?

 

 

 

答えは、、、

 

 

 

 

 

 

 

Cの80%が正解です!

ちなみに、私はこの質問に最初に答えた時に、Bの50%と答えました^^;あまり世界の事情についてわかっていないようです^^;💦

このファクトフルネスの著者は、5年間に108回の公演で、なんと12,596人にアンケートを取りました。
その中で最も正解率が低かったのがこの質問で、正解は C の80%となっています。

正解率が最悪だったのは、世界的な大銀行が主催するグローバル金融の幹部の集まりで講演した時だそうです。

その集まりにいた身なりのいい71人の金融マンのうち、なんと85%が予防接種を受けている子供は世界の中でほんの少数だと思い込んでいました・・・。


日常生活を過ごすのにパターン化は欠かせません。
だから分類は必要です。
大事なのは間違った分類に気づいて、より適切な分類に置き換えるということです!!


分類を考え直すことは私達にとって大切なことです。
「自分の分類の仕方は間違っているかもしれない・・・」といつも疑ってかかった方がいいでしょう。

よく使ってしまう分類を、常に見直し続けるのに役立つ5つの方法があります。

 

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1 同じ集団の中の違いと、違う集団の間の共通点を探すこと
2 過半数に気をつけること
3 例外に気づくこと
4 自分が普通だと決めつけないこと
5 一つのグループの例を、他のグループに当てはめていないかを振り返ること

の5つの方法です。
1から順に説明していきますね!

1 同じ集団の中の違いと違う集団の間の共通点を探す


同じ国の中にも大きな違いがあって、国が違っても所得が同じなら、文化や宗教にかかわらず共通点は多いです。
そこから国によるステレオタイプには全く意味の無いことが分かります。

人の行動の理由を、国や文化や宗教のせいにする人がいたら疑ってかかった方がいいと著者は言っています。
「同じ集団の中に違う行動の例はあるのだろうか?
あるいは「違う集団でも同じ行動があるのだろうか?」と考えてみましょう。

アフリカ大陸には54の国があり、10億人が住んでいます。

ここには低所得の国から高所得の国まで様々なレベルの人たちが住んでいます。

ソマリアとガーナとチュニジアはそれぞれレベルが違います。
このことからアフリカの国々、アフリカの問題を大雑把にひとまとめにして扱うことが、
いかに間違っているか一目瞭然です。

にも関わらず、そんな議論はしょっちゅう行われています。

こういった、レベルの違う国でも、大雑把にひとまとめにしてしまうことがあるため、リベリアや、シエラレオネで発生したエボラ出血熱が、車で100時間もかかる大陸の反対側のケニアの観光に影響する、といったばかばかしいことが起きてしまうんです^^;


2 過半数に気をつけよう!


ある集団の過半数に何らかの特徴があると言われれば、その中のほとんどの人に何かしらの共通点があるように聞こえてしまいます・・・。

ですが、過半数とは「半分より多い」という意味でしかありません。
その過半数は、51%かもしれないし、99%かもしれません。51%と99%って同じ過半数でも大した差ですよね・・・。
こういった問題を解決するには、出来れば何%なのかを聞いた方が良いでしょう。

3 例外に注意する

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 例外を上げて、集団全体がどうこうという主張には警戒した方がいいと書かれています。
「化学製品恐怖症」とは化学物質を怖がる症状のことです。

この症状の原因は、少数の例外的な有害物質による被害が、化学製品すべてにあてはまると思い込んでしまうことにあります。


でもよく冷静になって考えてみましょう!
この世のありとあらゆるものは化学物質でできています。
工業製品はもちろん、天然のものもそうです。

例をあげると、
・石鹸
・セメント
・プラスチック
・洗剤
・トイレットペーパー
・抗生剤

など、、、
一つの例を根拠に、集団全体に対して結論を出そうとしている人がいたら、もっと例を挙げるように頼んだ方がいいのです。

逆の例を尋ねてみるのも一つの手でしょう。
例えば逆の例から、反対の結論が出るかどうかを聞いてみましょう!
一つの化学物質が危険だからといって、すべての化学物質が危険だと言い切れるとしたら、

一つの化学物質が安全ならすべての化学物質が安全だと言い切れるかどうかを考えてみるといいのです。

4 自分が普通で自分以外はアホだと決めつけない!


とんでもないしくじりをしたりしないためには、あなたの経験が普通ではないかもしれないことを肝に銘じておいた方がいいでしょう。

特に自分の経験をもとに、他の人たちをアホだと決めつけないようにすることが大切です!


5 1つの集団の例を、他の集団に当てはめていないかを振り返ろう!  

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第二次世界対戦と朝鮮戦争を通して、戦場から担架で運ばれてくる兵士の中で、仰向けよりうつ伏せの方が生存確率が高い事に、医師や看護師は気づきました。

仰向けに寝ていると、自分ので吐しゃ物で窒息することが多かったのです・・・。
うつ伏せになってると、吐しゃ物が口の外に出て、気道は塞がれません。

この発見によって、兵士だけではなく数百万もの命が救われました。
それ以来うつ伏せの回復体位が、世界標準になり、地球上どこでも応急処置の講座ではうつぶせ寝を教えるようになりました。

2015年のネパール地震で、人命救助に携わった救急隊員も全員この事を学びました。

しかし、この新たな発見が当てはめてはいけないケースにまで、当てはめられてしまったのです。
うつぶせ寝の効果が証明されたことから、1960年代にはこれまでとは正反対の慣習が勧められるようになりました。

それは赤ちゃんに対してです。


昔からの習わしとは違って、赤ちゃんをうつ伏せに寝かせた方が良いとされるようになったのです。
赤ちゃんも救命が必要な患者もいっしょくたに考えてしまったのです・・・。

そんなふうに一緒くたにしてはいけないものを、ひとくくりにしていることに私たちはなかなか気づくことができません。
なぜなら、理屈そのものは正しいように思えるからです。

 

一見筋の通った理屈が、善意と結びつくと、パターン化のの誤りに気づくのはほぼ不可能になってしまいます。

赤ちゃんの突然死は減るどころか増えていることをデータが示していても、その原因がうつぶせ寝にあるかもしれないことに誰も気づきませんでした。
初めてそれを指摘したのは、香港の小児科医のグループで、1985年になってからのことです。
その指摘があった後も、ヨーロッパの医者はあまり気にしていませんでした。

スウェーデンの医学会が間違いを認めて、方針を変えたのはそれから7年も経ってからでした・・・。

意識のない兵士は仰向けに寝かされると、自分の吐瀉物で窒息してしまいます。

ですが意識のない兵士と違って、寝ている赤ちゃんは反射神経がきちんと働いて、仰向けでも横を向いて吐き出せます。
しかし筋力がまだ十分に発達していない赤ちゃんの場合は、うつ伏せになっていると自力で重い頭を反り返らせて、気道確保をすることができません。

同じ例が当てはまらない集団を、一緒くたにしないように、
私達は出来る限り気を配らなければなりません。

そして一見筋が通っているように見える、隠れたパターン化の間違いを見つけ出すよう努めなければいけません。
そんな間違いを見つけるのは難しいですが、それでも新しい証拠が出てきたら、心を開いて刷り込まれた思い込みを疑って見直して、
自分が間違っていたらそれを認める勇気を持たなければなりません。


参考文献:ファクトフルネス

 

まとめ

いかがでしたか?


今回はパターン化本能について、紹介しました。

私達はひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくことがまず大事です。また、パターン化は間違いを生み出しやすいことを肝に銘じることです。

こうしたパターン化本能を私達が抑えるためには、分類を疑うといいです!

・同じ集団の中にある違いを探す
・違う集団の間の共通項を探す
・違う集団の間の違いも探す
・「過半数」には気をつける
・強烈なイメージに注意する
・自分以外はアホだと決めつけないようにする

こういった考え方をすることで、私達のパターン化本能の間違いを少しでも減らせるはずです!(*^_^*)


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