ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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【与える人が幸せになれる?】ギバー、テイカー、マッチャーとは?

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みなさん、こんにちはこんばんは!Rinです。

今回はアダム・グラント教授のギブアンドテイクという本を参考にして記事を作りました。
ちなみに、ずっと前に書いたアダム・グラント教授のTEDスピーチを要約した記事もあります!↓

www.rin-world.com

今回の記事は、ギブアンドテイクにおける、ギバー、テイカー、マッチャーとは一体どういった考え方を持っているのか、この3つのタイプにおいて、どのタイプが幸せな成功者になれるのか、詳しく説明していきたいと思います!

 

【与える人が幸せになれる?】ギバー、テイカー、マッチャーとは?

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ギブアンドテイクの世界ではギバー、テイカー、そしてマッチャーの3タイプがありますが、果たしてどのタイプが最も成功する素質を持っているのでしょうか?

誰が成功を掴むのか? 

大きな成功を収める人々には3つの共通点があると言われています。

それは
やる気
能力
チャンス
の3つです!

大成功とは、勤勉で才能があり、かつ幸運な人々によって達成されるものです。

極めて重要であるにも関わらず、なおざりにされがちなこと、そう「成功」とは人とどのようにギブアンドテイクするかに大きく左右されるということだとギブアンドテイクの本では語られています。


私たちが働く社会というものは、人々が密接に結びついて、そこでは人間関係と個人の評判がますます重要になっています。

そして、ビジネスで誰かと関わるたびに、こんな選択をすることになります。
「相手からできるだけ多く価値あるものを受け取るべきか?」
「それとも見返りを気にせず価値あるものを与えるべきか・・・?」

ギブアンドテイクでは一方をテイカー(受け取る人)で、もう一方をギバー(与える人)と呼んでいます。

テイカーという存在は、常に与えるより多く受け取ろうとします。

ギブアンドテイクの関係を、自分の有利になるように持って行って、相手の必要性よりも自分の利益を優先するんです。^^;

テイカーにとって世の中「食うか食われるか」の熾烈な競争社会だからです。
だから「成功するには人より上に行かなければならない!!」と思っています。

能力を証明するために、自分を売り込んで、また費やした努力は必ずきちんと認められるようにします。
大抵のテイカーは、冷酷でもなければ非情でもありません。
ただ、用心深く自己防衛的なだけなのです。

「自分の身は自分で守らなければならない!」と考えているからです。


一方でギバー(与える人)は、ギブアンドテイクの関係は、相手の利益になるように持っていき、受け取る以上に与えようとする存在です。


テイカーが自分中心に考えるのに対して、ギバーは他人を中心に考えて、相手が何を求めているかに注意を払う傾向があると言われています。

テイカーなら、得られる利益が損失を上回る場合に限って、相手の有利になるように協力する一方、ギバーなら、いつ何時も、損失より相手の利益の方が上回るように、手を差し伸べる傾向があります。

言い換えれば、自分が払う犠牲はあまり気にせずに、見返りを一切期待することなく、相手を助けるということです!

仕事においてギバーである人は、自分の時間、エネルギー、知識、スキル。アイデア、有益な人脈を、惜しみなく分かち合おうとします。

イエール大学の心理学者である、マーガレット・クラークが行なった調査によると、

親密な人間関係では、たいていの人がギバーとして振舞うといいます。
私達は、友人に対しては、いつでも打算なしで相手の役に立とうとするんです。

しかし、いざ職場となると、ギブアンドテイクはもっと複雑なものになってきます💦

仕事においては、ギバーかテイカーにはっきりと分かれることはほとんどなく、たいていの人が第3のタイプになります。
それが、与えることと受け取ることのバランスをとろうとする、マッチャーです。(バランスをとる人)。
マッチャーは、常に公平という観点に基づいて行動する傾向があります。

だから人を助けるときは、見返りを求めることで自己防衛しようとします。
マッチャーは、相手の出方に合わせて、助けたりしっぺ返しをしたりしながら、ギブとテイクを五分五分に保っているです。

相互関係には、基本的にギバー、テイカー、そしてマッチャーの3タイプがあるわけなのですが、この三つの線引きは厳密なものではないです。
なぜなら、人は自分の役割や相手との関係によって、この3タイプを使い分けるからです。

実際に、3タイプのどれであるかによって、成功の可能性ははっきりと違ってくると言われています。

ではここで皆さんにクイズですが、最も成功できそうにないのは誰だと思いますか?
テイカー?ギバー?それともマッチャーでしょうか?

 


調査によると、成功から程遠い位置にいるのは、ほとんどがギバーと言われています。

基本的に、どの重要な職業例にとっても、ギバーはいつも割を食っています。
それは自分の成功を犠牲にして、相手の利益を優先しているからなんです。

 

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エンジニアリングの世界では、最も生産性が低く効率の悪いエンジニアはギバーと言われています。
60名のカリフォルニア州のプロのエンジニアが、どれくらい協力的かと言う観点で、互いを評価しあってみました。

その際、もっとも成功していないエンジニアがギバーだったんです。

ギバーは
会社全体で仕上げた仕事報告書
製図の数
はもとより、
ミス
締め切りの遵守
経費の無駄遣いの点

でも、最低点をつけられてしまいました。
なぜなら、他の人の仕事を手伝っているせいで、自分の仕事を終えられないためです。

どの職種をとっても、ギバーはとても思いやりがあって、人を疑わず、相手の利益のためなら自分の利益を犠牲にすることも厭わないようです。

他にもギバはテイカーに比べて、収入が平均14%低く、犯罪の被害者になるリスクは2倍、人への影響力も22%劣るということが分かっています。

このような点からみて、ここまで記事を読んでいる読者のみなさんも、「どうやら成功から最も遠いのがギヴァーのようだ」と思われたかと思います。

では、成功を収めるのはテイカーなのでしょうか?
それともマッチャーなのでしょうか・・・?


実はそのどちらでもないということがわかったのです。

 


何と、成功から遠いのもギバーだったのですが、成功をおさめるのも、実はギバーだったんです。
上と下、どちらもギバーって何だか不思議ですよね^^;💦


一番生産性の低いエンジニアは先に述べたようにほとんどがギバーでした。

ですが、最も生産性の高いエンジニアもやはりギバーだったんです!!

業績の質量とともに、最高点を獲得したのは、「受け取るより多くを同僚に与える人々」でした。
一方でテイカーとマッチャーはおそらくほどほどの成功に留まると言われています。

ギバーは、お人好しで他人にいいように使われる人と思われがちですが、実は意外にも成功者が多いんです。
そこには
コンサルタント
弁護士
エンジニア
販売員
脚本家
起業家
会計士
教師
ファイナンシャルアドバイザー
プロスポーツチームの上級管理職
など色々な職業が含まれています。

 

そうは言っても、成功できないエンジニアや販売員がいることも忘れるわけにはいかないでしょう💦
人に利用されてうだつの上がらない人も確かにいます。

では、いったい何が「単なるお人好し」と「成功者」を分けるのでしょうか?

それは、生まれついた才能や素質というより、その 戦略の選択に関係していると言われています

 

ギバーもテイカーもマッチャーも成功することは可能ですし、現にどのタイプでも成功している人はいます。
しかしギバーが成功する時には、ギバー特有の現象が起こるんです。

テイカーが勝つ場合には、たいてい他の誰かが負けてしまいます。
調査によれば、成功したテイカーは、妬まれやすく何とかしてその鼻をへし折ってやろうと周囲から思われると言われています。

それとは対照的に、ギバーが勝つと、みんなからやんやと声援を送られ、非難されることなどないのです。
その成功が、周囲の人々の成功を増幅させるからです!

ギバーは単に成功から価値を得るだけでなく、価値も生み出す・・・。
それがテイカーやマッチャーと違うところなんです。

ビジネスは大きなチームで成り立っている

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そうは言ったとしても、与えることが、望ましい結果を生むかどうかは、その与え方にもよります。
人を思いやることが、成功と相容れない場合もあるでしょう。

一方が得をすればた他方が損をするという「ゼロサムゲーム」や、どちらか一方が勝つか負けるかという関係では、与えることが利益をもたらすことはまずないでしょう。

しかし世の中の大半は、ゼロサムゲームではありません。

最終的にギバーは見返りを手にすることになります。

ギバーであることの恩恵は、時間と共に大きくなっていきます。
もちろんリスクもありますが、長い目で見れば、素晴らしい結果をもたらしうる存在なんです。

現在仕事の構造と、それを形作るテクノロジーに起こっている大規模な変化が、
ギバーであることの強みをさらに高めてくれているます。

今や欧米の企業の半分以上が、チームで仕事を行っています。
チームで自動車や住宅を作っったり、手術を行ったり、飛行機を飛ばしたり交響曲を演奏したり、、、企業間としている監査しているチーム内では、ギバーが情報分かち合って、嫌われ仕事をして、仲間を助けているんです。

チームでの仕事が増えるほ、、ギバーはその価値を証明するチャンスが増えるということです!

ちなみに、1980年代にはサービス部門は、世界の国内総生産 GDP の約半分を占めていました。
ところが1995年になるとほぼ3分の2になって、現在アメリカでは、アメリカ人の80%以上がサービス業で働いていると言われています。凄い多くの人がサービス業で働いているんですね!^^;

サービス部門が拡大するにつれて、ますます多くの人々が希望として、人間関係や評判を築いたサービス提供者を重視するようになっています。
受け取る側からすれば、テイカーやマッチャーよりも、ギバーからサービスを受けたいと思うのは当然ですよね!

 

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ベルギーの医学生の調査では、ギバーは、入学した最初の年にかなりひどい成績を取っていたそうです。ですが、実はギバーが振るわなかったのはその年だけだったんです。
2年次までには不足を補い、逆に仲間よりやや成績が上回りました。

6年次には、ギバーはかなり高い成績を収めていました。
最終学年の7年次にはギバーは将来を嘱望される卵になっており、さらに一層躍進していたそうです。

ギバーであることが、医学部の最終成績に及ぼした影響はかなり大きかったということです。
では、なんでギバーのデメリットが、これほど強力なメリットに変わったのでしょうか??
みなさんも疑問に思いますよね?

実を言うとギバー自身は何も変わっていなかったそうです。
ギバーが変わったのではなく、学校のプログラムが変わったからなんです。

進級するにつれて、独立したクラスでの授業から、 クリニカルローテーション参加型、臨床実習、インターンシップ、患者の治療、と事業内容が変化します。
そして上に進むほど、成績はチームワークやサービスによって決まるようになっていきます。
授業構成が変化するにつれて、仲間と上手く協力したり、患者を気遣ったりするのか元々得意なギバーが有利になったということです。

つまり、今の時代ではギバーとしての存在が有利に働く!ということですね(*^_^*)

お金と幸せどちらを優先する?

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テクノロジーと組織における変化が、与えることをより有利なものにする一方で、実は与えることには、いつの時代も変わることのない特徴が一つあると言われています。

それは生きる上での基本方針を考えてみれば、人は「大抵与えたいと思うものだ」ということです。

心理学者のシャローム・シュワルツは、過去30年にわたって世界中の文化の異なる人々がそれぞれに大切だと考える価値と、人生の指針について研究してきました。

研究の一環として、彼は
オーストラリア
チリ
フィンランド
フランス
ドイツ
イスラエル
マレーシア
オランダ
スペイン
南アフリカ
スウェーデン
アメリカ

に住む成人9000人を対象に調査を行いました。
調査票を12カ国語に翻訳して、回答者に様々な価値についてその重要度を評価してもらったそうです。

リスト1
富: 金銭、物質的な財産
権力: 支配的な地位、他人の支配
快楽: 人生を楽しむ
勝利: 他人より勝る

 

リスト2
援助: 他人の幸福のために働く
責任: 信頼性
社会主義: 恵まれない人々を気遣う
同情: 他人の必要性に応える

 

 

皆さんはリスト1とリスト2のどちらを重視しますか??

ちないにテイカーはリスト1にある価値を好むのに対して、ギバーはリスト2の価値を優先する傾向があります。

シュワルツが知りたかったのは、ギバーの価値を支持する人が最も多い国はどこかということでした。
先述の 12ヶ国のうち、テイカーの価値よりギバーの価値を支持したのはどの国だったのでしょうか?

なんとその結果は、全ての国がそうだったんです!

12カ国全てで、ほとんどの人が与えることこそ最も大切な価値だと答えたらしいです。


実際これは、世界の70カ国以上で当てはまりました。

ギバーの価値は、ほとんどアルゼンチンから、アメリカ、ベルギー、ブラジル、スロバキア、シンガポール、に至るまでほとんどの国、ほとんどの人々にとって最も大切な人生の指針ということがわかったんです。

アメリカを含めて、世界中の文化の大半で、大多数の人々が「与えることこそ一番大切な人生の指針」だと認めています。

「軟弱だ!」とか「世間知らずだ」とか思われることを心配して、職場でギバーとして振る舞えない人も多いです。
ギバーの価値観を持つ人は、大抵仕事ではマッチャーとしてふるまって、ギブとテイクのバランスをとろうとします。

あるハーバードビジネススクールの学生を調査したところ、ビジネススーツを着せただけで人間関係が他人の利益に払う注意が大幅に減ったことが分かってます。
コーネル大学の経済学者、ロバート・フランクはこう書いています。
「テイカーに食い物にされるのではないか・・・💦」という恐れが蔓延しているので、相手の中に最悪を予想すると、
自分の中からも最悪の自分を引き出してしまう。
お人よしになってしまうことを恐れて、より品格のある自分を出したがらない。
と。

何が与えることを素晴らしいものにし、また何が危険なものにするのか・・・。

それを理解するには、ギブアンドテイクの関係に目を向けてみること!
大成功しているギバーは4つの重要な分野
1人脈づくり:新しく、り合った人々と関係を近い培い、以前から付き合いのある人々との結びつきを強めるための、画期的なアプローチ

2協力: 同僚と協力して、業績を上げ彼らの尊敬を得られるような働き方

3人に対する評価:才能を見極めて、それを伸ばし最高の結果を引き出すための実用的なテクニック

4影響力:相手に自分のアイデアや関心ごとを指示してもらえるようなプレゼンテーション、販売、説得、交渉するための斬新な手法


の4つで独自のコミュニケーション法を用いていることがわかっています。

 

参考文献:
ギブアンドテイク

 

まとめ

いかがでしたか?


私はこのギブアンドテイクの本を読む前は、性格的にマッチャーだったと思います。
というのも、与えれば受け取ることは当然だと、恥ずかしながら思っていたところもありました。でもこの本を読んで、ギバーになると、いかに職場や経営をしていくなかで、成功に最も近づけるかということを知り、そこから与えることを重要視するようになりました!(*^_^*)

皆さんは今回の記事を読んで、3つのタイプのうち、どのタイプだと思いましたか?

 


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