ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

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TEDで英会話!アダム・グラントの「与える人」と「奪う人」

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みなさん、こんにちはこんばんは!Rinです!

今回は、TEDの紹介記事になります!

以前紹介したTED動画の紹介記事はこちらになります。

www.rin-world.com

 

www.rin-world.com

 

www.rin-world.com

 

今回のTEDの動画は、
アダム・グラントのAre you a giver or taker?あなたは与える人ですか?奪う人ですか?)になります。

彼は、アメリカの心理学者でもあり、現在はペンシルベニア大学のウォートンスクールで組織心理学を専門としている教授でもあります。

動画の長さは13分29秒で、英語もクセがなく聞きやすい英語なので、リスニングとしては最適です。

 この動画は、職場における人間などの分析をしているのですが、職場だけではなく、社会の中で生活していく上で使うことのできる考え方が紹介されています。


スピーチの中でよくジョークを言っているので、楽しみながらスピーチを聞けると思います!

 

TEDで英会話!アダム・グラントの「与える人」と「奪う人」要約!

 

www.ted.com


出来たら、まずはじめにこの動画を観てほしいのですが、時間がない方のためにもこの動画をまとめたので、忙しい方はこちらの要約を読んでみてください!



パラノイア(疑心暗鬼)がはびこるのはテイカー(奪う人)のせい!

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私は組織心理学者で、訪問先企業で過ごすことが多いのですが、どこもパラノイア(疑心暗鬼)がはびこっています。

パラノイアはテイカー(奪う人)から発生しています。

テイカーとは他人とのやり取りにおいて利己的な人のことをさします。

その反対がギバー(与える人)です。普段他人とやり取りをしていて、「何をしてあげようか」と考えている人です。



多くの人は、「ギブ」でも「テイク」でもなく、「マッチ」が多い!

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この「ギブ」と「テイク」という両極端な特性の人々が、どれだけいるのか、色んな業界の3万人以上を対象に調査を行った結果、
なんと、大体の人はど真ん中に位置すると判明したのです。


それは
「ギブ」と「テイク」の間「マッチ」という損得のバランスをとるスタイルです。
つまり「なにかしてくれたら私もなにかしてあげる」といった人たちのことです。

生き方としては無難ですが、それは最も効果的でかつ生産的な生き方なのでしょうか?



それぞれの職業において、最低の成績を出していたのは・・・。

何十もの会社組織の 何千人もの人々を 観察し、エンジニアたちに生産性を測ってもらって、医学生の成績表を見たり、営業マンの売上げも調べました。

すると、
なんと以外にもそれぞれの職業において最低の成績を出していたのは「ギバー与える人」でした。

仕事が一番遅かったエンジニアは 見返り以上の頼まれごとをこなしていた人でした

理由として他人がするべき仕事で手一杯になってしまい、時間も力も尽きて自分の仕事が終わらなかったためです。

医学部で 最も成績が悪かった生徒は 「人のために何かしてあげたい」という思いが強かった人たちです。
営業でも同じく 売上が最低だったのは 最も気前のいい営業マンでした 。


「ギバー」は自己を犠牲にしてしまう一方、組織に改善を起こす人物

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色々な職業において最低の成績を出していたのはギバーだったからすべてギバーが悪いかというと、そんな単純にはできていません。
ギバーは自己を犠牲にしてしまう一方で 組織に改善を起こす人物でもあるのです。


証拠になる事実はたくさんあり、
非常にたくさんの研究が 「与える」行為の チームや組織の中での発生頻度を調べています。
人々が助け合って知識を共有し合い、面倒を見合う頻度が高い組織ほど測定可能な あらゆる指標において優れていたのです。

利益率、顧客満足度、従業員の定着率は高く営業費削減につながってさえもいました。
しかしギバーは 多くのな時間を費やして 他人を手伝い チームの改善に尽力してしまうため、 結果的に 自分の仕事は 思うようにいかなくなってしまうわけです。



成績ビリは「ギバー」、では成績トップは?

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成績ビリがギバーなら トップは誰になるのでしょう?


ご安心を! テイカーではありません。

テイカーは大体の職種において すぐ伸びる傾向がありますが、すぐ落ちます。
なぜなら、 マッチャーに足元をすくわれるからです。

マッチャーは公正な世界を信じ て「目には目を歯には歯を」がモットーなために、テイカーに出会うと その人を存分に懲らしめることが 自分の責任であるかのように 思ってしまうからです 。

多くの人はマッチャーなので テイカーには結局 ツケが回ってきます。


ですから論理的に考えると 成績トップはマッチャーになるはずです。

それが 違うのです。

私が観察してきた
どの職種でも どの組織でも 首位にいたのも なんとギバーでした 。

ギバーの成績は両極端で、売上最下層の人々の ほとんどを占めながら トップの層もギバーの人々になります。

エンジニアの生産性も 医学生の成績でも同じパターンになりました。
最上位も最下位も ギバーだらけだったのです。



多くの「ギバー」が成功する社会にするには

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ここで疑問が生じます。

もっと多くのギバーが成功する社会は どうしたら作れるのでしょうか?


企業だけでなく非営利団体や学校や行政機関でも使える3つの方法をお話しします。


1 ギバーを燃え尽きさせないように守る

決定的に重要な1つ目の条件は その組織にとって 最も貴重な存在がギバーであり 、でも気を付けないと燃え尽きてしまうと認識することです 。(protect givers from burnout)
ギバーは特に守らなければいけない存在なのです。

これについては『フォーチュン』誌が選んだ 世界一の人脈を持つ人物、アダム・リフキンから学んだことです。
彼は、 いくつも事業を起こし、大きな成功を収め多くの時間を人助けに費やしている人物です。
リフキンの秘密兵器は 「5分間の親切」です。

「マザー・テレサや ガンジーを真似なくても ギバーにはなれる。 他人の人生に大きな価値を与えるちょっとした方法を見つけさえすればいい」 だそうです。


例えば 知り合うと良さそうな人同士の間を取り持つ、知識を共有したり、率直な意見を言ってあげたりするシンプルなことでいいんです。
この「5分間の親切」は ギバーが対人関係で境界線を引いて、自分自身を守るのに必要不可欠です。


2 人に頼ることをギバーにするよう助長する

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2つめは、ギバーが活躍できる環境作りには、人に頼ることが当たり前であるという下地が必須です。(encourage help-seeking)

成功しているギバーは 自分が「受け取る」側になってもいいのだと認識しています 。


組織を経営していれば これを促すことも可能です。

人にものを頼みやすい環境を整えてあげるのです。


ある病院を観察したところ、ある階では看護師たち同士の助け合いが頻繁に起こり 、他の階ではほとんど ありませんでした。
助け合いが自然に起こりそれが当たり前である階でひときわ目立ったのは、同じ科の他の看護師を援護するためだけにいる看護師が一人だけ いたことでした。


助け合いは ただ単にギバーの成功や幸福を守るためだけではなくギバーのように振る舞う人々を増やすためにも非常に重要なことなんです。

データによると組織で起こる「与える」行為全体の 75%~90%がお願いから始まるからです。

大抵の人はこれができません。
理由としては無能だと思われるのが嫌だとか、誰に頼めばいいか分からない負担をかけたくないなどです。
ですが、誰も助けを求めたりしない組織で、 誰のために何ができるかさえ分かれば 喜んで力を貸したいという多くののギバーたちが不満を抱えることになります。



3 テイカーを排除する


ギバーが活躍する環境を作るのに最も大事なことは、
誰をチームに迎えるかをよく考えて決めることです。

私は当初生産的な与え合いの文化を築きたければギバーを揃えればいいのだと考えていましたが、意外にもそれは間違いだったのです。

1人のテイカーがいると 1人のギバーがもたらす好影響の2倍から3倍の悪影響が生じることが判明しました。

テイカーを1人でもチームに入れるだけでギバーたちは出し惜しみを始めます 。
しかしギバーを1人チームに入れたとしても、急に親切の連鎖が始まることはありません。
それより 大抵は「やったね この人に全部任せちゃおう」 となっていきます。


効果的な採用活動や チーム作りにおいて大切なのはギバーを登用することではなく
テイカーを排除することなのです。(keep the wrong people off the bus)

うまくこれを行っていけば、ギバーとマッチャーだけが残ります。

こうなるとギバーは安心して親切さを発揮し、マッチャーは周りに合わせていきます。



テイカーを発見するにはどうすればいいか?

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手遅れになる前に テイカーをあぶり出すにはどうすればいいのでしょうか?

私はずっと 人当たりのいい人がギバーで人当たりの悪い人がテイカーだと思い込んでいましたが、データを集積して驚きました。
これらの特性には 全く何の相関性もなかったからです。



人当たりの良いテイカー、ギバーと人当たりの悪いテイカー、ギバー


人を正確に見極める方法を本気で知りたいならば、
2×2の分割表を描くんです 。
(人当たりの良いギバー、人当たりの悪いテイカー、人当たりの悪いギバー、人当たりの良いテイカーに分けられる。)

「人当たりのいいギバー」は全てに「イエス」と言うのですから [ネッド・フランダース]のようなキャラです。(ザ・シンプソンズに出てくるキャラ。)


「人当たりの悪いテイカー」を例えるとしたら、このキャラです。(ダース・シディアス)(スター・ウォーズに出てくるキャラ。)

残り2つは忘れられがちですが

1つは「人当たりの悪いギバー」です。
表面上は無愛想で扱いにくいのですが、 内面では本当に他者の幸せを考えています。 [グレゴリー・ハウス](ドクター・ハウスに出てくるキャラ。)

彼らは、組織で最も過小評価されている人々になります。
なぜなら、誰も聞きたくないけど 誰もが聞く必要のある批判的な意見をあえて言う人だからです。
私達はそんな人々をもっと上手に評価するべきです。

私たちが忘れがちな もう1種類が致命的な「人当たりのいいテイカー」 いわゆる詐欺師タイプです。

表向きは いい顔をするけど 裏ではひどい仕打ちをするタイプです。 [ステューウィー・グリフィン] (ファミリー・ガイに出てくるキャラ。)


テイカーを面接で見抜くには、この質問をしよう!

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こういったテイカーを面接で見抜くお気に入りの方法はある質問をすることです。

「自分のおかげでキャリアが 劇的に向上したと思う人を 4人挙げてください。」


テイカーは4つの名前を挙げますが、そのどれもが本人よりも 影響力のある人の名前なのです。

なぜならテイカーは上には媚びて、下を虐げることに長けているからです。

ギバーは自分よりも地位が下の人の名前を挙げることが多いです。
あまり影響力のない人や、役には立たない人の名前など。


こういった方法を取ることによって、

組織からテイカーを駆逐して、安心して周りに助けを求められる環境を整えて、
ギバーが燃え尽きてしまうのを防止し他人の力になりつつも自分自身の目標を野心的に追求してもいい文化を作ることができれば、

成功とは何かという考え方も変えられるのです。

競争を勝ち抜くことが全てではなく貢献そのもののほうが大事なのだと皆気づき始めます。

 

 

パラノイアの反対、プロノイアとは



私は最も意義ある成功の形とは他者の成功を手伝うことだと考えています。

この考え方を広められれば、パラノイアをひっくり返すことも可能になってきます。
名前もあり、「プロノイア」といいます。

プロノイアとは妄想の一種で
その人の幸福を 周りの人が企てているとか、自分がいないところで ものすごく評判になっているという思い込みです。

ギバーの文化の素晴らしい部分は これが妄想ではなく 現実であるということです ギバーこそが成功するような 世界を作っていくのに 皆さんの力を 借りることができたら嬉しいです。



感想!ギバーに自分自身もなっていけたら嬉しいし、ギバーを作っていきたい



今回、アダム・グラントさんの「与える人、奪う人」を見て、「ギバー」「テイカー」「マッチャー」という3つのタイプに人間は分けられるんだなということを知り、
ギバーの人がもっと世の中に増えてほしいと思い、また自分自身も与える側のギバーになっていきたいと思いました。

ですが、ギバーも失敗してしまう方のギバーと、成功するギバーの二手に分かれており、少しでもギバーを世の中に増やすためには、ギバーに助けを求めることを助長したり、テイカーに人たちを除外していったりそういった対策も必要なのだとわかりました。


私は動画を観ながら、自分はどのタイプだろうと考えていたのですが、多くの人があてはまる「マッチャー」に当てはまるなと思いました。
みなさんはどのタイプだと思いますか?


ギバーになるためのtipとしてなるほどと思ったのは、
アダム・リフキンさんの「5分間の親切」です。

いきなりマザーテレサのように全面にギバーになることはできないけれど、少しずつなら見返りを求めずに他人に対してギバーになっていけるのかなあと思いました!(*^_^*)

こういった考え方は、ビジネスだけでなく色々な分野で使えることだなあと、個人的にとてもためになった動画でした。

ちなみに、今回プレゼンをしたアダム・グラントさんですが、「GIVE&TAKE」という本も出版されているので、今回の動画で気になった方はこちらの本もぜひ読んでみてください。


 

 

 

他のTEDのためになる動画は、こちらをどうぞ!

www.rin-world.com

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