ー世界へのDOORー

アメリカ留学経験済みの筆者が英語や留学、海外の文化等を紹介したり、自分自身が興味あるものをひたすら記すブログです。

スポンサーリンク

【全てはあらかじめ決まっている?】私達が持つ宿命本能とはなに?

スポンサーリンク

f:id:rin-world4695:20210628164226j:plain

皆さん、こんにちはこんばんは!Rinです。

今まで人間の持つ色々な本能を紹介してきました。

本能というものは、私達が無意識のうちに抱えているもので、そういった本能を知るまでには、私達自身も無意識のうちに考えたり判断したりしているので、今までの考えなどが本能によって、形成されていたとは気づかないはずです。

 今回紹介する本能は、「宿命本能」というものです。

簡単に言うと、宿命本能とは、「全てはあらかじめ決まっているのだ」といった偏った考え方になりがちな本能です。

今回は、宿命本能とは一体何なのか、宿命本能に陥らないためには私達は何をすればいいのか紹介したいと思います!

 

【全てはあらかじめ決まっている?】私達が持つ宿命本能とはなに?

f:id:rin-world4695:20210628164238j:plain

 

まずは、宿命本能の定義について説明したいと思います。

宿命本能とはなに?  

f:id:rin-world4695:20210628164605j:plain

宿命本能というのは、
持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方が決まるという思い込みです。


「物事が今のままであり続けるのにはどうにもならない理由があるからで、昔からそうだしこれからも 永遠 にそのままだ!」という考えです。

つまり、永遠にそのままだという考えです

人間の進化の過程では、この本能が役に立ったに違いないと思います。

というのも、私達人間は、昔からあまり変化のない環境で暮らすことを選んできました。

違う環境に次々と自分を合わせるよりも、同じ環境に慣れてそれが続くと考える方が生き残りには適していたのでしょう。


それに集団が特別な宿命を持っていると訴えれば、団結しやすいですし他の集団に対して優越感も感じられます。

だから種族や部族、国家、帝国の力を強めるために、宿命論は役に立ちました・・・。

でも今の時代、物事が変わらないと思い込んで新しい知識を取り入れることを拒めば、社会の劇的な変化が見えなくなってしまいます^^;💦


社会と文化は岩のように動かないものではありません。

社会も文化も変わっていきます。
西洋以外の社会と文化も変わります。
また、西洋以外の変化のスピードは西洋よりもはるかに早いです。

インターネットやスマートフォンや、ソーシャルメディアの普及といった急激な変化に比べると。社会や文化が動きがゆっくりなので気づくことがなかなかできませんが、ニュースにならないだけなのです・・・。


さて、ここで皆さんに質問です!

 

質問:
世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。
同じ歳の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?

f:id:rin-world4695:20210628165931j:plain

A9年
B 6年
C 3年

 

 

 

皆さんはAとBとC、どれが正しいと思いますか?(*^_^*)

 

 


正解は、、、

 

 

 

 

 

 

 

 


正解は A の9年です。
(今までの他の記事のクイズは、ほぼ外していましたが💦笑、これだけはAを選びました!^^;合っていて良かったです・・・。)


30歳女性は平均9年間の学校教育を受けています。


男性よりたった1年短いだけなのです。

ヨーロッパ人の多くは、欧州文化はアフリカやアジア文化より優れていると勘違いしていますし、アメリカの消費文化を見下して優越感に浸っています。

でもアメリカでは26%が正しい答えを選んだのに対して、スペインとベルギーでの正解率は13%、フィンランドでは10%、そしてノルウェーではわずか8%でした・・・。

北欧諸国は正解率が低かったんですね^^;確かに北欧は教育システムなどが整っているので、自分たちの国が他の国よりも優れていると思ってしまうのはしょうがないのかなあと個人的には思います。


この質問は男女平等についての問いで、北欧のメディアでは毎日のように議論されています。

世界のあちこちで女性が残酷な暴力を受けているニュースをしょっちゅう目にしますし、例えばアフガニスタンで学校に行けない少女が多いことも報道されています。
こうしたイメージから、北欧以外の場所では男女平等が進まず、ほとんどの地域で文化は変わらないという思い込みがますます強まってしまっているのです💦

アフリカは世界に追いつける!!

f:id:rin-world4695:20210628165946j:plain


 もちろんアフリカ大陸全体を見れば、他の大陸より遅れていることは確かです。

現在アフリカで生まれる新生児の平均寿命は65歳です。
西洋と比べると17歳もの差がありま・・・。・ですが皆さんご存知でしょうか?

平均は誤解を生みやすいですし、アフリカの中でも途方もなく大きな違いがあります。

アフリカの国が全て世界に遅れているわけではありません!

例えば
チュニジア
アルジェリア
モロッコ
リビア
エジプト


などの国に注目してみると、どれも小国ではありません。

この5カ国の平均寿命は世界平均の72歳を上回っています。

アフリカがダメだと思い込んでいる人たちは、この例でも納得してくれないかもしれません。
なぜなら、この5カ国はどれもアフリカ北部沿岸のアラブ系の国で、彼らの考えではアフリカではないと言うかもしれないからです。
そしてそれでそのため、北アフリカの国は置いておくとして、サハラ砂漠より南の国を見てみましょう!

 

サハラ以南のアフリカ諸国は、この60年の間に植民地から独立国家になりました。
その過程でヨーロッパ諸国がかつて奇跡の発展を遂げたのと同じ着実なスピードで、アフリカの国々も
教育
電力
水道
衛生設備
といったものを拡充してきました。

しかもサハラ以南の50ヶ国は、スウェーデンより早いペースで乳幼児の死亡率を改善させました!


全てはあらかじめ決まっているという思い込み・・・。

つまり宿命本能のせいで、アフリカが西洋に追いつけるということを人はなかなか受け入れることができません。

私達日本人もアフリカ=世界の中で一番遅れている大陸、国々と勝手に決めつけているのではないでしょうか?

アフリカの進歩に気付いたとしても、「万に一つの幸運が続いただけ」とか「どうせまたすぐに貧困や紛争に苦しむだろう・・・」と思ってしまいます。

西洋の発展が当然このまま続くと思い込んでしまうのも、また宿命本能のなせる業です。

それに今の西洋の経済的な停滞が、一時的なものでまたすぐに回復するだろうという思い込みもそうです。
2008年の世界金融危機の後、何年間も国際通貨基金 IMF は、レベル4(西洋諸国や日本など)の国々の予想経済成長率を、年率3%のままにし据え置いていました。

 

ですが5年連続でこの目標には届きませんでした・・・。
その度に IMF は「次の年は元に戻る!」と言い続けました。

戻りそうにないことに気づいた IMF は、やっと予想成長率を2%に引き下げました。

一方でアフリカの
ガーナ
ナイジェリア
エチオピア
ケニア
そしてアジアのバングラデシュ

といったレベル2の国が、5%を超える高成長を遂げていたことを IMF は認めたのでした。

なぜ西洋の発展が鈍り、レベル2の国が成長していると認めることが重要なのでしょうか?

それは昔ながらの西洋企業が、途方もないビジネスチャンスが 乗り遅れつつあるからです

アジアやアフリカでは、史上稀に見る中間所得層の拡大から、物凄い事業機会が生まれています。
地元企業はすでに足場を固めて、知名度を高め、大陸中に事業を広げつつある一方で、西洋の大企業はやっとこさ眠い目をこすって、何が起きているかを見ようとしています。

これからやってくるアジアやアフリカの市場拡大に比べれば、西洋の消費事情なんて予告編でしかないという事に気付かずに・・・。💦

宿命本能はどうやって抑えたらいいの?

f:id:rin-world4695:20210628170007j:plain

今ある状態が昔からそうだったわけではなく、これからもそうあり続けるわけではないと教えてあげるにはどうしたらいいのでしょうか?つまり宿命本能を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?

ゆっくりとした変化でも、変わっていないわけではないということに気づこう! 

 社会と文化は常に変わり続けています。

小さくてゆっくりとした変化であっても、積み重なれば大きくなります。

毎年1%の成長では遅いと思えても、70年続けば倍になります。
2%なら35年で倍になります。
3%ずつ成長すれば倍になるのに24年しかかからないことになります!

 

宿命本能を抑えるにはゆっくりとした変化でも、変わっていないわけではないことを肝に銘じるべきです。

1年間の変化率に惑わされてはいけません!

たとえ1%だったとしても前に進んでいることに変わりはないからです。
小さくゆっくりとした変化でも変わっていないわけではないのです。

積極的に知識をアップデートしよう!

f:id:rin-world4695:20210628170022j:plain

 知識に賞味期限はないと思えば安心できます。

一度学んだことはいつまでも使えますし、学び直す必要もないと考えれば気が休まるでしょう。
確かに数学や物理といった自然科学でも、芸術でも、ほとんどの場合はそうです。
こうした科目なら、学校で教わった事の多くはおそらく今でも使えるでしょう。
2+2はいつでも4だからです。これって、絶対に変わることはありませんよね?^^;

しかし社会科学では、基礎の基礎になる知識でさえすぐに賞味期限が切れます。

牛乳野菜と同じで、いつも新鮮なものを手に入れた方がいいということです。


何事も変わり続けるからです。
宿命本能を抑えるためには、最新のデータを積極的に取り入れて、知識をいつも新鮮に保つよう心がけないといけません!

おじいちゃんや、おばあちゃんに話を聞いてみよう

 「価値観なんて変わらない!」と言いたくなったら、親や祖父母の価値観と自分の価値観を比べてみると良いかもしれません。
子供や孫と比べても良いかもしれません。
30年前の世論調査を見てみるのも良いでしょう。
ものすごい変化が起きたことにビックリするはずです。

文化が変わった事例を集めよう

よく、「それがここの文化だから!」とか「あっちはそんな文化だから」なんて当たり前のように言う人がいます。
昔からそうだったし、これからもずっと変わらないとそういった人たちは言いたいわけです。

だったら文化が変わった例を探すと良いでしょう。


スウェーデン人はアメリカがとても保守的だと思っています。

でもアメリカでは同性愛への見方があっという間に変わりました。
1996年には同性婚を支持するアメリカ人は全体の27%しかいませんでした・・・。
それが今では72%になって同性婚を支持する人は増え続けています!

またスウェーデンを社会主義の国だと思っているアメリカ人もいます。
ですが社会は変わるもの・・・。
例えば数十年前、スウェーデンの公立学校制度への規制は骨抜きにされて、今では私立学校が競い合い、利益を出すことが認められています。
スウェーデンにとっては大胆な資本主義の実験をしているのです。


今までのことをまとめてみると、、、


・色々な物、人も、国も宗教も、文化も変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと

・小さな進歩を追いかけよう!
毎年少しずつ変化していれば、数十年で大きな変化が生まれます


・知識をアップデートしよう

賞味期限がすぐに切れる知識もあるんですよね💦
テクノロジー、社会、文化、宗教は刻々と変わり続けています。


・おじいさんやおばあさんに話を聞こう

価値観がどれほど変わるのかを改めて確認したかったら、自分のおじいさんおばあさんの価値観が今の自分達とどんなに違っているかを考えるといいです。


・文化が変わった例を集めよう

今の文化は昔から変わらないし、これからも同じだと言われたら逆の事例を挙げてみよう!

参考文献

 

まとめ

いかがでしたか?

自ら運命は決まっている、そして変わることはない・・・。私達は無意識的にそういった考えや価値観を持っていることに気がついたでしょうか?


ですが、ゆっくりですが、世界を見てみると、どの大陸、国々でも少しずつの変化があります。ゆっくりなので気づかないことも多く、私達日本人も「アフリカは永遠に困窮していて、進化を遂げていない」といった風に思いがちだと思います。


ですが、少しずつの変化があって、改善、より良くなっていることは昔と比べると明らかです。

宿命本能を抑えるためにも、今回紹介した抑えるためのテクニックを使用して、本当の世界の状態を知るべきだと私は思います!(*^_^*)


こちらの記事も合わせてどうぞ!

 

www.rin-world.com

 


Twitterもしているので、よかったらフォローしていただけると嬉しいです!

Rin@🇺🇸世界へのDOOR (@RinWorld101) | Twitter

読者登録お願いします

 

 

 

スポンサーリンク