皆さん、こんにちはこんばんは!Rinです。
今回は久しぶりに英語の文法関連の記事になります。
ところで、皆さんは前置詞というのをご存知ですか?
前置詞というのは、at、in、from、ofなどを指し、(他にもあります)中学で必ず習うものですが、
皆さんは正しく前置詞を使い分けることができているでしょうか?
中学では例をあげると、atは「~で」forは「~のために」onは「~の上に」と覚えたと思いますが、こういった覚え方をしていると、正しく前置詞を使い分けることは難しいでしょう。
ではどうすればいいのかというと、訳だけで考えるのでなく、それぞれの前置詞の核心となるイメージを掴むことが大事なんです!
今回は基本的な前置詞9個を、核心イメージをそれぞれ説明しながら、どういった使い方をするのか紹介していきたいと思います。
全部読み終えた時には、前置詞の正しい意味を理解できているはずです!
【意外と重要!】基本的な前置詞の核心イメージを掴もう!
今回は基本的な前置詞の核心イメージをとらえてそれぞれの前置詞を理解するというのが今回の記事の目的ですが、まずは、私達日本人が、なぜ前置詞が苦手なのかを説明していきたいと思います。
日本人が前置詞が苦手な理由とは
日本人は多くの人が前置詞を使うのが苦手です。その原因は「訳だけで考えてしまう」からです。
toは多くの人が「に」と訳すと覚えてしまっているのではないでしょうか?
ですがそういった覚え方をすると、前置詞を上手く使いこなせなくなってしまいます。
日本人が前置詞が苦手な理由として
1:日本語の「に」は、いろんな場面で使われる
2:日本語は空気を読む、英語はその反対でハッキリ伝えるという違いがあるから
です!
以下の例を見てみましょう↓
・冷蔵庫にケーキがある in the refrigerator
・テーブルにつく sit at the table
・机にケーキがある on the desk
このように日本語は全部「に」をつけることですまされますが、英語はそうはいきません。この3つの例文からもわかるように、日本語では
「に」の一文字ですむのが、in、at、onなど色々な前置詞を使って表します。
また、日本語の空気を読むという特徴も、英語では邪魔になります。
日本語の場合は、いちいちハッキリ明確に言わなくても相手が空気を読んでくれるので、「に」の一文字だけでも通じてしまうんです。
たとえば、冷蔵庫にケーキがあるよ!と言われて、私達は「え?それって冷蔵庫の上?それとも中?」なんて考えませんよね?^^;絶対、冷蔵庫の中に入っているんだなと空気を読んで理解するはずです。
ですが英語の世界では「ハッキリと伝える」ということがマナーなんです。
もし机の上と言いたいのなら、on the desk、机の中と言いたいのならin the deskになります。
前置詞を日本語から考えてはいけません!それぞれ核心イメージを掴んで理解することが重要なんです。
「一点」を表すat
まず最初に紹介する前置詞はatです。
atの核心イメージはずばり、「一点」です。
例えば
at Yokohamaだと「横浜で」という意味になり場所の一点を表し、
at eightだと「8時に」と意味になり、時刻の一点、時計の針が一点をビシッと指すイメージが想像できます。
核心の一点から、さらに「めがける一点」にも変わります。この場合には
look at the girl. その少女を見る 少女めがけて視線を向ける
smile at the boy その少年に微笑みかける 少年めがけてスマイルを投げかける
ちなみに「夜に」はat nightだと中学で習ったかと思いますが、なぜ夜には、atがつくのでしょうか?
それは、atの核心イメージを思い出してみることが重要です。atは先程も述べたように「一点」を表します。atがあるということはnightを一点として扱っています。
でも、「夜は長いし、一点はおかしいんじゃ・・・」と思う方もいるかもしれません。
その質問に答えます!
まず夜を表す単語にはnightとeveningがあります。eveningは夕暮れ~寝るまでの夜です。一方、日没~夜明けまでの夜、特に寝てからの夜で、nightはかなり暗いイメージの単語になるんです。
あいさつするにしてもGood eveningはこんばんはで、これから行動を起こすといったイメージがありますが、Goodnightはおやすみなさいで、もう寝るだけですよね?
nightは寝ている間→行動しない時間なので、「何もできない止まった時間」として考えるんです。そのため幅を持たない一点として、nightにはatをつけてat nightとするようになったんです。
こう考えるとatがつく意味がわかりますよね?
「方向性」を表すfor 見出し
お次はforです。forというと大体の人は「~のために」と覚えている人が多いですが、forの核心となるイメージは「方向性(~に向かって)」となります。
電車に乗る時に行き先の表示を見てみると、〇〇行の下に英語で必ずFor〇〇と書いてあるはずです。
この「~に向かって」から「気持ちが~に向かって」→「~を求めて・~のために」といった意味が生まれました。
look for my purse. 財布を探す
look for~は~を求めて(for)キョロキョロ見る(look)→「~を探す」になったんです。
ちなみにlook for~と同じような意味でsearch for~といった意味があり、search for~も~を探すという意味がありますが、実は少しニュアンスの違いがあります。
lookはキョロキョロ見て探すといった感じで、searchはもっと念入りに探す、捜索するといった意味があるのでlookよりも本気感がでます。
「起点」を表すfromと「方向・到達」を表すto
fromは「起点」、toは「方向・到達」になります。
まずfromから説明しますね!
fromの核心となるイメージは「起点(~から)」です。
例えばgraduate from schoolは卒業するという意味ですが、卒業は学校から離れるという意味ですよね?この離れるといった意味を考えればfromがくるのが自然と理解できるはずです。
toは、「方向(~へ向かう)・到達(~に着く)」を表します。
go to the stationは駅に行くといった決まり文句ですが、toは到達まで含意するので、「駅に向かい、行き着く」といった意味になります。
さて、ここで少しむずかしい文章を見てみましょう!↓
It is five minutes to eight now.
これ、何時と言っているかわかるでしょうか?
大体の人が8時5分と答えてしまいますが、実は間違いで、正しくは7時55分になります。
toは方向・到達を表すと言いましたよね?
そのためtoは⇒に置き換えられます。
そこで
It is five minutes to eight now
5分 ⇒ 8時
といった方角ができます。
これは、8時に向かって5分ってことになります。
つまり、8時5分前って意味で、正解は7時55分になります。
この文章は間違えやすいので注意してくださいね!
「接触」を表すonと「分離と所有」を表すof,「包囲」を表すin
まずはonから説明します。
onは「接触」という核心イメージがあります。
よく私達は中学生の時に「onは上という意味なんだよ」と習いますが、これ、実はこうやって覚えてしまうと間違いを起こしやすいです^^;
onの正しくのイメージは接触で、上だけでなく、上下左右どこでも接触、つまりくっついていれば、onになるんです!
例文
an apple on the table テーブルの上にあるリンゴ
a picture on the wall 壁にかかっている絵
a spider on the ceiling 天井にいるクモ
これらの例文を見てみるとテーブルの上にあるリンゴは上ですが、それ以外は上とは限らないですよね?
ちなみに、動作の接触や心の接触もonになります。動作の接触は~中といった意味で、心の接触は~に頼ってといった意味にそれぞれなります。
on saleは販売中という意味で、販売という動作に接触している→販売中といった意味になります。
また、
She is dependent on her parents. 彼女は親に甘えている
このis dependent on~は~に依存しているといった意味になり、「心がべったり接触」→「頼っている」という意味になるんです。
また、曜日にもonを使いますがそれはなぜなのでしょうか?
中学で曜日の前はonと習いますよね?
例えば日曜日だったら、on Sundayになります。
実はこのon、依存のonなんです。
キリスト教の人たちは「曜日に依存して」行動します。例をあげると「日曜日だから礼拝に行く」のように、曜日に基づいて行動しています。そこで依存のonが使われるんです。
日本人も曜日に依存しているじゃん!と思いますが、本来農耕民族は曜日をペースにするわけがないですよね?(収穫の時期に「日曜は休み」なんてありえないはずです)そのため曜日に依存しているというのは欧米人の発想です。
また曜日は日付ですからon May 5のように、日付にもonを使いますよ!
時刻:at 9 9時に 一点のat
曜日:on Sunday 日曜日に 依存のon
日付:on May 5 5月5日に 曜日=日付と考えよう
月:in May 5月に 一ヶ月は長いので「幅・空間」を意味するin
次はofを説明しますね。
ofの核心となるイメージは「分離(~から離れて)」と「所有(~を所有して)」といった真逆のイメージがあるんです。
本来ofは分離のイメージでした。
She is independent of her parents. 彼女は親から自立している
この文を見てもわかるように、be independent of~は~から独立している、自立しているといった決まり文句ですが、自立・独立するというのは、「なにかから離れる」ことですので、分離のイメージのあるofがここでは使われています。
この分離のofから何百年の時間をかけて「所有(~を所有して)」の意味が生まれました。
A of Bで、Bが所有するA→BのA、Bの中のAになります。
また、分離のofが発展すると、「材料~から」になり、所有のofが発展すると「頭の中で所有(~について)」といった意味にそれぞれなります。
材料(~から)のofは例えば、
His jacket is made of leather. 彼のジャケットは革製です。
is made of~は~で作られているで、革から作られたという意味になります。
頭の中で所有(~について)の例をあげると
think of the boy その少年のことを考える
think of~で~について感ゲルという決まり文句です。
最後はin になります。
inの核心となるイメージは「包囲(~の中に)」です。
in Tokyo 東京で
ちなみにat Tokyoということもできますが、in Tokyoとat Tokyoそれぞれ話し手がどう考えているかによって決まります。
もしatを使っているのなら、東京を一点として考えているのでしょう。
inは包囲のイメージがあるので、東京の町並みが浮かんで、街の中に包まれているような場面が浮かびます。
「付帯と相手」を表すwithと、「近接」を表すby
最後に紹介する前置詞はwithとbyです。
withの核心となるイメージは「付帯(一緒に・~を持って)」になります。
A wirth BはあくまでAがメインでBはおまけといったイメージがあります。
レモンティーのことは英語では
tea with lemonと言いますが、これもそういったイメージからきています。
レモンはあくまでおまけで、お茶がメインとなるので、レモンティーといった意味になります。
逆にこれがlemon with teaだとすると、イメージしたらお茶はおまけででっかいレモンがメインでついてくるといったイメージになります。こういったことってあまりありえないですよね?
withには~を持って、使ってという意味もあります。
write with a pen. ペンで書く
ペンを手に持って→ペンを使ってという意味になります、
byは「近接」といった意味があります。近くにという意味です。
byは~によってといった印象が強いんですが、これからはbyを見たらまずは「近くに」といったイメージを持って考えるようにしてみてください!
stand by~は~のそばに立つといった意味があり、また待機するや味方するといった意味があります。
どの意味も近くに、というのがポイントです。味方するというのは心理的に近くにいる、といった意味です。
byはまた手段(~によって)という多くの人が知っているイメージももちろんあります。
go by carだったら、車で行く
contact him by e-mailだったら、彼にメールで連絡をとるといった意味になります!
まとめ
いかがでしたか?
基本的な前置詞を9個紹介しました。
また、まとめてみると
「一点」を表すat
「方向性」を表すfor
「起点」を表すfrom
「方向・到達」を表すto
「接触」を表すonと
「分離と所有」を表すof
「包囲」を表すin
「付帯と相手」を表すwith
「近接」を表すby
になります!
これらはそれぞれの前置詞の核心となるイメージです。
このイメージを掴むことで、苦手だと思っていた前置詞も扱いやすくなってくるので、これらの核心イメージをぜひ覚えてみてくださいね!
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