皆さん、こんにちはこんばんは!Rinです。
今回は心理学関連の記事になります。
皆さんは「社会的証明」といった原理を聞いたことはありますか?
例え、耳にしたことがなくても、今回紹介する記事を読んでいただくと、「社会的証明は私達の身の回りにあるもの」と思っていただけるかもしれないです。
今回は、そんな社会的証明と、私達の生活で使われてる社会的証明の原理、そしてその原理によって私達が気をつけねばならないことについて紹介します!
【多くの人の意見や行動に注意?】社会的証明の原理とは
「社会的証明」といった言葉は知らなくても、今から紹介する内容を読んでいただければ「あっ!このことだったのか」と思う方もいるかもしれません。
まずは社会的証明とは何かについた説明していきます。
社会的証明とは
今回紹介する「社会的証明」とは何かというと、
他人の行為だったり、多くの人に支持された情報、行動などにより、自分たちの行動などに影響を与えてしまう社会心理学の心理現象のことを言います。
別名、バンドワゴン効果とも言います。
人間は、集団の中で、自分の意見や行動などをサポート、つまり支持するものがないと、自分の考えや行動に疑問を抱き、自分の意見というものを捨てて、多くの人の意見や行動に促されてしまいます。
この社会的証明という行動は、人間が無意識に行っていることです。
この社会的証明というものを私達が無意識に行っている理由として、私達人間ははるか昔から生き抜くために社会、集団の中で生活していくことを選んできた生き物で、多くの人持つ考えや行動を真似ることによって、生存するためにそれを真似るということが良いことだと本能的に考えて、無意識に今まで生き抜いてきました。
以前紹介した返報性の法則
のような心理現象は、相手の脳に対して意識的に働きかけるものでしたが、今回紹介する社会的証明は私達が無意識にしていることなんです。
社会的証明の実験
社会的証明の原理を説明する上で有名な実験があります。
それは心理学者のソロモン・アッシュという人によって行われた、「ヒモの実験」です、
その実験内容とは、5人の被験者に、長さの違う数本のヒモを用意して、「どれが一番長いのか」をそれぞれ答えさせました。
しかし、ここがポイントなのですが、5人の被験者のうち、4人は仕掛け人だったのです、つまり本当の被験者は1人で、その1人に対して行われた実験でした。
研究者が被験者に「この中で一番長いヒモを答えてください」と被験者5名に質問をします。
そして、仕掛け人である4人はわざと短いヒモを長いヒモですと答えます。
すると、本当の被験者である1人がそれに同調して、一番短いヒモを「一番長いヒモです」と答えてしまったのです。
この実験に参加した被験者のうちの30%もの人が仕掛け人4人の意見に流されてしまいました。
ここからわかることは、多くの人が例え間違った答えを言ったとしても、それが多くの人が言っている意見や行動だと、それに流されてしまうということです。
社会的証明の例
社会的証明の例はいくつかありますが、影響力の武器の著者であるチャルディーニ氏が言う社会的証明の例として
ある有名な大企業に対して、大した調査もせずに投資をする投資家や、コンサートで観客の一部が拍手をすると、それにつられて残りの人も拍手をする、
SNS、フェイスブックなどで「いいね!」をしている友人がいると、それにつられて「いいね!」をしてしまう
などがあります。
参考文献:
また、ある飲食店がテレビで取り上げられた時に、それを見た人はそ「そのお店は人気なんだな」と思い、その飲食店はテレビの影響によって有名になり、多くの人が行くようになります。
また、バラエティ番組で録音されている笑い声が使われているのも社会的証明の原理を使ったものです。
よく、バラエティ番組で「ハハハハ」とあらかじめ録音された笑い声を使っていることがありますが、これは、その番組のある箇所がたとえあまり面白くないものだったとしても、そういった笑い声が流れることによって、「ここでは笑うべきなんだ」と思い、視聴者もついそれにつられて笑ってしまうことがあります。
これはみなさんもTVを観ている時に経験したことがあるのではないでしょうか?
コピーライティング、営業で使える社会的証明の原理
この社会的証明は、コピーライティングや営業、セールスなど色々な場面で使えることができます。
本屋さん、化粧品の広告、CM
例えば、本屋さんでは
特設コーナーにベストセラーの本が置かれ、「累計30万突破!!」などと書かれています。
これは「それだけ売れている、つまり多くの人がこの本を読んでいるんだな」と本屋に来た人は思い、その本を手にしてもらうために書いていることです。
また、化粧品などのCMや広告では「累計販売数5万個以上の方に愛用されている~」などといった言葉を使って、買い手に購入意欲を上げさせているんです。
ここで、ポイントなのは、大まかに売れているというのではなく、「数字を使う」ということです。
例えば
「この商品は多くの人が愛用している商品です」
というよりも、
「90%の人が購入しています」
と曖昧に言うよりも細かな数字をつけてセールスしたほうが、信憑性が高くなります。
テレビの通販番組
テレビの通販番組を社会的証明を利用しています。
テレビ番組の通販番組では
「お電話お待ちしております」というような、「待っていますよ!!」とあからさまに言うのではなく、
「電話が繋がらない場合は、恐れ入りますが繰り返しお電話ください」と故意に言っていることが多いです。
ポイントは「電話が繋がらない場合は~」です。ここから連想されるのは、多くの購入者がいて、今すぐ電話をかけて購入しようとしているといったアピールをしているのです。
そこから、「この商品は多くの人が買っている→つまり人気があるんだなあ、良い商品なんだな」と思い、購入しようとする人が多くなるという仕組みです。
お客様の声、というものをつける
相手を信頼させ、社会的証明を使用する例として、「お客様の声」というものがあります。
これは、ある商品を売りたい時に、第三者の声、つまり「お客様の声」といった意見をつけることで、商品の売上に影響が出るということです。
こちらの記事の「ウィンザー効果」(人は第三者を通して伝えたほうが直接伝えるよりもより信憑性が高まる)にも書きましたが
直接商品を売る人が、「この商品は良いですよ!」というよりも、その商品を購入した第三者、つまりお客さんがその商品に対して「この商品は良かった」など、多くのお客さんにそういった意見を書いてもらうことで、その商品はより信頼性を得ることができるんです。
ただ、お客様の声を載せる時の注意点があります。それは、
お客様の声を載せるときに、ウソの情報を載せる
フリー素材などの人の写真、(実際のお客さんの写真)ではないものが使われていると
いくらお客様が言ったことだと言っても、買い手はそれは本当なのかと勘ぐるようになります。
社会的証明を理解して、私達が気をつけることとは
社会的証明は上であげたように、私達が生活している中で多くの場面で使われています。
特に今の時代、情報化社会ではこういった社会的証明が幅広く取り入れられています。
今ではネットニュースや動画など気軽に見られる世の中になってきましたが、こういった媒体も社会的証明を利用しています。
つまり、ネット上で広がった情報は共感したりして、人間の感情によって動かされています。
そういった人間の多くの感情によって揺り動かされたものであると、例えそれがウソの情報、誤った情報であったとしても、社会的証明によって、それは信憑性のある情報だと思ってしまいいがちだということです。
多くの人が共感した、多くの人が購入している、多くの人によってシェアされているものが絶対に正しいかというとそうではなかったりすることもあるということです。
まだ、それが良い情報、人々にとってためになるものであるならいいのですが、デマや単なる憶測による情報などで広まったものも多くの人によって広められると、人はその情報を信じやすくなってしまいます。
情報だけではなく、行動においてもそうですが、まず物事を判断する際、何かを行動する時に、安易に多くの人に流されるのではなく、「それは本当に自分が買いたいものなのか」「本当に自分はその行動をしたいのか」「本当にその情報を信じていいのか」
といったことを一拍置いて、自分自身で考えることが重要です。
社会的証明を知るのにオススメな本(*^_^*)↓
まとめ
いかがでしたか?
こういった社会的証明の原理は、今の社会では至るとところで使われています。
そういった多くの人の心理によって流されるのではなく、一旦冷静になって「それは本当に購入したいものなのか」「その情報を信じていいのか」「本当に自分がしたい行動なのか」
を考えることが大事です。
特に、情報化社会である今だからこそ、この社会的証明の原理を理解することは重要になってくるでしょう。
こちらの記事が皆さんにとって「ためになった!」と思っていただけたら嬉しいです(*^_^*)
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